公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防犯 各学年に合わせて「自分の身を守る」方法を指導

千葉県 佐倉市立染井野小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『資料がくわしく、児童も自分ごととしてとらえることができていました。』

実施日時
2021年7月13日(火)~19日(月)
参加者
1~6年生児童 244名

<目的>

小学生の通学路での事故や事件が起きている。児童が事故や事件に巻き込まれないよう、児童自らが正しい判断をし、自分を守ることができるよう、自分の登下校の行動について考える機会として実施した。

<内容>

授業は各学年の実態に合わせて行いました。

【1年生】
安全に登下校ができるよう、なるべく一人で歩かないことや、通学路をきちんと歩くことなどについて児童といっしょに考えました。経験の少ない1年生なので、ハンドブックを一緒に見ながら一つずつ確認しました。

【2年生】
登下校中のどんな場所が危険か、どうすれば安全に歩けるかなどを考えました。ハンドブックの内容がくわしかったので、考える手がかりがたくさんありました。初めて知ることも多かったようです。安全に登下校できるよう考えて行動できるようになってほしいと思います。

【3年生】
不審者が多く出る場所や、会ってしまったときにどう対処するかなど、ハンドブックを使いながら指導しました。さまざまな場面を想定したスライドや資料があり具体的だったため、児童もしっかりと考えることができていました。

【4年生】
ハンドブックやスライドを使いながら、自分の身を守ることについて話をしました。子どもたちの実態に合わせてクイズにしたり、「もしも起きたらどうするか。」を考えさせたりすることで、自分の身を守ることを意識させました。

【5年生】
放課後や休み中の過ごし方について改めて指導しました。知らない人に道を尋ねられたら素直に教えてしまうと答える児童が多いこともわかりました。親切にすることはとても大切ですが、「もしも」をあらかじめ考えて行動することについても話し合うことができました。

【6年生】
ハンドブックを使い、登下校時や放課後などに起こりうる危険について話をしました。できるだけ児童に考えさせながら、安全に過ごすための判断力をつけられるよう意識しました。地域とのつながりを大切にすることについても考えました。

相手から手の届かない距離を実践して確認
ハンドブックで重要ポイントを確認

<感想>

児童

  • できるだけ一人で歩かないほうがいいということがわかりました。危ないと感じたら大人に助けてもらうことが大切ということもわかりました。(1年生)
  • 見守りの人との関係をつくるためにも、普段から挨拶をすることが大切だとわかりました。不審者に会ったとき、手の届かない距離を考えることも、身を守るために必要だとわかりました。自分の身は自分で守れるように、危ない場所を考えながら歩くようにしようと思います。(3年生)
  • 自分たちが思っていた以上に、危ないことがあることに改めて気づきました。知らず知らずのうちに一人で行動してしまっていました。遊びに行く時や塾に行く時など、一人にならないことを意識して行動していきたいと思います。(5年生)

教員

  • どんな場所が危険か、資料が詳しかったため、児童は考えやすかったと思います。児童が自分の命を自分で守れるように、考えて行動できるようになってほしいです。
  • 安全な行動について、資料を用いて指導をしていくのが大変有効でした。不審者がどういう場所で児童をねらってくるのか、どう対応したらよいのかを具体的に指導することができたのがよかったです。

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