公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 道徳の時間を使い、ゲーム利用について授業参観日に指導

北海道 美瑛町立美馬牛小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『児童は自分の経験と教材の事例をつなげて考えることができました。保護者からも好評でした。』

報告者
5・6年生担任 谷口先生
実施日時
2021年12月7日(火)
参加者
5・6年生(複式学級)児童 11名

<目的>

全国学力学習状況検査の結果から、本校の児童はゲーム時間が長い傾向にあることがわかりました。今回この教材の案内があり、活用して指導することとしました。事前にゲーム利用の実態調査を行い、それにあった指導項目を選びました。

今回はゲームの約束、ゲームとお金に焦点をしぼり、子どもたちに考えさせる内容にしました。授業参観日に実施して保護者にも見てもらい、その後の保護者懇談会で現状把握と保護者間交流を行いました。家庭で約束事など話し合う機会をもつようお願いしました。また、懇談会資料にベネッセこども基金のコラム「学校休業中におうちの方ができること」のQRコード、ゲーム障害の問題なども載せて、参考にしてもらうようにしました。

<内容>

参観日に道徳の授業で「ゲームと動画について」と題し、45分の授業を行いました。

  • ゲームをやめられないひろしの事例とお金を使いたくなったケンタの事例から、その心情を考え、交流する。
  • 2つの事例の問題点を考え交流する。
  • WHOの「ゲーム障害」について伝える。
  • 実際のツイッター画面を見て、アカウントはなりすましてうそをついている人もいることを伝える。

という内容で進めました。

教室での授業のようす
教材動画を視聴しているようす
ICT機器(ジャムボード)を使って自分の考えを書き、交流するようす

<感想>

児童

  • ゲームを夜遅くまでやったら、体に悪いことがわかったので、ゲームや課金はやりすぎないようにします。また、何でもすぐに信じないようにします。
  • 友達にメッセージを送る時にはきちんと伝わるか読み返した方がいいとわかりました。また、あやしいサイトなどは、開かないようにします。
  • ゲームをやりすぎないように気をつけたいです。動画サイトや広告を1回押すだけで大変なことになることもわかりました。課金は絶対に保護者に言うようにしなければいけないと思いました。

教員

  • 最近、私の学級でもオンラインゲームに熱中する児童が増えきたことから、今回の授業を行うことにしました。教材には、スマホや動画等の使い方に関わる事例が豊富にあったので、学級の実態を踏まえ、授業では「夜遅くまでゲームをしてしまった事例」、「課金についての事例」を重点的に扱いました。教材の動画やイラストを見ながら考えたことを児童同士話合う活動を行いました。
  • とても分かりやすい教材だったことから、どの児童も自分の経験と事例をつなげながら、積極的に考えを交流し、スマホやオンラインゲームとの付き合い方について考えを深め合うことができました。また、参観日に授業を行ったことで、保護者からも「このような授業を毎年行ってほしい。できれば、保護者を相手にした授業もあるといい。」という感想をいただきました。

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