公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防犯 雨天時の体育の時間を使って安全指導

兵庫県 丹波篠山市立城南小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『「だるまさんがころんだ」などさまざまな活動を取り入れ、メリハリのある授業ができました。』

報告者
2年生担任・1年生体育担当 山上先生
実施日時
2021年12月7日(火)
参加者
1年生児童 26名

<目的>

12月に体育の授業でマラソン記録会を実施していましたが、記録会も終わり雨天であったことから、冬休みを迎える前に1年生への安全指導をしておきたいと考え、実施しました。本校は小規模校ですが校区が広く、バス通学をしている児童もいるため、冬休みを安全に過ごしてもらいたいとの思いからです。

<内容>

前日に授業内容を確認し、講師用のシナリオを参考にしながら授業展開を考えました。教材は授業準備に大変役立ちました。

当日は教室にあるモニターを活用し、パワーポイントを使いながら授業を進めました。
【授業展開】
1.「あんぜん」ってなあに?
2.一人にならないためには、どうすればいい?
3.一人になったとき、どうする?
  ①まわりをよく見る ... だるまさんがころんだ
  ②きょりをとる ... あるきながらおにごっこ
  ③大ごえを出す ... きっぱりとことわる、にげる
4.たすけてくれる人は、どこにいるかな?
5.かんそうをかこう

1年生が飽きないよう、冊子をいっしょに読んだり、発表したり、活動を取り入れたりと工夫しました。

はじめに、安全について知っていることを確認しました。4~5名知らない児童がいたので、言葉の意味を説明しました。

次に、安全に過ごすために「一人にならない」ことの大切さを伝え、どうすれば一人にならないかを考えました。集団で登下校する大切さに気づいたようでした。

それでも一人になったときはどうすればよいかを考え、「まわりをよく見る=だるまさんがころんだ」をしました。児童が「だるまさんがころんだ」と言って、教師が少しずつ児童に近づきました。にぎやかに楽しみながらも、きちんとまわりをよく見る練習になり、児童も意義をきちんと理解していました。

続いて、「距離をとる=あるきながらおにごっこ」をしました。多くの児童が、教師につかまらないように手の届かない場所になるよう距離をとって逃げていました。

最後に大声を出す練習をしたり、きっぱりと断ったりする練習もしました。

まとめとして感想を書く際には、集中して静かにワークシートに今日学んだことをたくさん書いていました。

1年生には少し難しいところもあったかもしれませんが、45分間集中して学ぶことができました。

「だるまさんがころんだ」で、振り返りながらまわりをよく見る練習に
授業のようす。パワーポイントで視覚的に理解したり、冊子をいろいろな読み方で読んだりしながら内容を確認していきました。

<感想>

児童

  • こわいときは、しっているおとなの人にしらせます。ねこがすきでも、しらない人にはついていきません。カードゲームをしたくても、もらいにいかないようにします。
  • つかまりそうになったら、大ごえを出して大人にしらせます。一人にならないようにまわりをよく見ます。こわい人からは、さわられないぐらいはなれてにげるようにします。
  • 左右をよく見たり、二人で行ったりしないといけないとわかりました。しらない人にはちかづかないようにします。
  • こわい人がいるときは、人がたくさんいるところやしっている人がいるところににげるようにします。つかまりそうになったら、コンビニやこうばんににげます。
  • だれかに「おかしをあげる」といわれても、「いりません」というようにします。
  • できるだけきょりをあけることがたいせつだとおもいました。こまったらブザーをならすか、大ごえを出すようにします。

教員

  • 活動も取り入れたので児童はにぎやかに授業に参加していましたが、授業に関することについてたくさん発言し、意欲的に取り組んでいました。パワーポイントの資料はスライドが14枚ありましたが、1枚ずつていねいに説明すると時間が足りない、飽きてしまうなどがあるため、教師のほうで重点を決めて指導する必要があると思いました。

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