プログラム活用事例
ネット 対話型の情報モラル指導を実施
岡山県 岡山市立岡南小学校
『児童一人一人の考えを確認しながら進めることができ、理解度が深まりました。』
- 報告者
- 情報担当 後藤先生
- 実施日時
- 2021年12月20日(月)~22日(水)
- 参加者
- 5・6年生児童 151名
<目的>
本校独自の調査で、スマートフォンを所持している児童が増えてきていることがわかりました。それに伴ってSNS等のトラブルも身近なものになってきています。これまでも短時間での情報モラル指導は行なってきましたが、十分な時間を設定してじっくり児童に考えさせる情報モラル指導はできていませんでした。
そこで今回時間を十分にとり、情報モラルを児童にしっかりと意識させたいと考えて指導を実施しました。インターネットの良さや危険性を知り、利用するうえでのルールを作り守ることの大切さを理解できるようにすることをねらいとしました。
<内容>
講師プログラムに沿って45分の授業を各クラスにて担任が実施しました。総合的な学習の時間の中で行いました。
仲良しグループのSNSでのやりとりの話では、なぜ花子から返事がなかったのかペアで話し合う時間を設定し、その後全体で代表児童が発表するという流れで展開しました。自分はそういうつもりじゃなかったとしても、相手の受け取り方はさまざまであると理解できた児童が多く見られました。
友達のテストを撮影して投稿してしまった太郎の話では、写真や動画を撮るとき、送るときにどんなことに気をつけなければいけないかグループで話し合う時間を設定し、その後全体で代表児童が発表するという流れで展開しました。写真を撮ることには配慮が必要であること、自分本位に撮影しないことなどを理解できた児童が多く見られました。
<感想>
児童
- SNSでのメールやLINEのやりとりは、文字を打ってからすぐに送ってしまうと「そんなつもりじゃなかったのに」と後悔することがある。逆に相手を傷つけてしまう場合があるから簡単に判断しないほうがよいと思いました。思いやりをもって、相手に伝わるか読み返すことが大切だとわかりました。
- 自分だけで判断せず、周りの人に相談するようにしようと思います。
- これからも勝手に人の写真や動画を撮ったり送ったりしないように気をつけようと思います。著作権のことも考え、撮ってはいけない写真を見極めるようにしたいです。
- ネットで知り合った人を簡単に信用せず、絶対に会わないようにします。
- 必ずフィルタリングを使うようにします。親のそばで使うようにし、アプリを買うときは親に相談します。
教員
- 投影用スライドには指導用のシナリオがついているので、授業の見通しをもつことができてよかったです。また、指導のポイントも書いてあるので、どのスライドのどの時間に、何を児童にとらえさせれば良いかがわかりやすかったです。