公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット ネット上のトラブルについて身近な事例を取り上げ指導

青森県 むつ市立第一田名部小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『教材を使ってネット上のトラブルを防止するために話し合うことで、ルールを守っていこうという意識が生まれました。』

報告者
6年生担任 中村先生
実施日時
2021年12月22日(水)
参加者
6年生児童 28名

<目的>

7月に情報モラル教室を実施し、インターネットに潜む危険について学習しましたが、SNSやゲームでのボイスチャットなど、インターネット使用におけるモラルにまだ不安があったため、改めて時間をとって指導をしました。

<内容>

45分版と15分版の講師用プログラムを編集し、子どもたちに指導したい場面を組み合わせて指導しました。学級活動の時間を使いました。

自分たちにとって身近な事例をとりあげたこともあり、子どもたちは集中して授業の内容に聞き入っていました。「依存」に近い状態や、ネットやゲームの中での友達関係が現実の友達関係にも影響するというリスクも他人事とは言えず、家に帰ってからガイドブックをよく読み、親とルールの確認を行うように促しました。

スライドを投影して授業を展開
一人ひとりシートに考えを記入する

<感想>

児童

  • 勝手に課金をするのはやはりよくないと思いました。少しの金額でも有料のアイテムなどを買うと後から大変なことになると思うので、我慢したいと思います。
  • あらかじめ友達と約束の時間を共有することが大切だと思いました。「ちょっとくらいいいか」ではなく、何のためのルールなのか改めて考えていきたいと思います。
  • 投稿した人はおもしろいかもしれないけれど、相手の気持ちを考える必要があると思います。SNS上に公開してしまうと個人情報が拡散されてしまう危険があるとわかったので、気をつけたいと思います。

教員

  • 事前のネット利用調査から、学級の半数以上がSNSやゲームでのボイスチャットなど使用していること、資料の例と似たような状況になりそうなケースもあることがわかり、それを防ぐためにはどうすればいいかをクラス全員で考え、共有しました。そのことで、これからは利用の仕方や時間についてのルールを守っていこうという意識が生まれたと感じています。今回の指導を通して、改めてインターネットの危険性についての理解を深められたと思います。これからも継続的に指導し、子どもたちの意識向上に繋げていきたいと思います。

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