プログラム活用事例
ネット ネット環境は当たり前になる今、安全な使用について指導
神奈川県 逗子市立久木小学校
『身近な事例をもとに、真剣に考え、理解を深めることができました。』
- 報告者
- 菊池先生
- 実施日時
- 2021年12月21日(火)
- 参加者
- 4年生児童約120名
<目的>
日常の中でスマートフォンやインターネットを使う機会が増えてきているので、安全に使用するためのきっかけになればと思い指導することにしました。冬休みに入ると情報機器に触れる機会も増えるので、休み前にインターネット・情報機器の安全な使い方について考えることを目的として行いました。
<内容>
初めに、子どもたちに「自分用のスマートフォンを持っているか」「インターネットを毎日使っているか」などの質問をしてから授業を進めました。スマートフォンは半分くらいの子どもが所有しており、インターネットはほぼ全員が毎日使用しているという回答でした。情報機器を活用し、インターネットを利用するのが当たり前という状況が確認できました。
授業は、スライドの資料をもとにしながら、子どもたちとやり取りをしながら展開しました。子どもたちからもたくさんの意見が出て、考えを深めることができました。
実際の場面をもとに話し合ったり想定したりする場面では、子どもたちからもたくさんの意見が出て、考えを深めることができました。スライドに出てくる事例も子どもたちの中では身近に感じることもあるようで、真剣に考えていました。
<感想>
児童
-
<長時間利用について>
・ゲームをしたり動画を見たりするとき自分でけじめをつけられるようにしたいです。
・スマホやゲームを使い過ぎてしまうことがあるので、使用の約束について家族と話してみようと思います。
-
<LINEなどでのトラブルについて>
・自分もLINEを使っているので、メッセージを送るときには気を付けようと思いました。
・人の嫌がることをしたり、時間をやぶったりしないようにしようと思いました。
・勘違いで人が傷ついてしまうことがあるので、使い方についてちゃんと考えていきたいと思います。
-
<インターネットの危険性について>
・インターネットは便利だけれど、危険なことがたくさんあることがわかりました。
・ゲームでは知らない人と一緒にできてしまうので、なるべくやらないようにしようと思いました。
・確かにネットだったら簡単にウソをつけるので怖いと思いました。
・ネットで知り合った人には絶対に会わないようにしたいです。
・ネット上での話は信じずに、自分やまわりの人を頼ろうと思いました。
・困ったときに相談する場所がわかりました。
教員
-
子どもたちは一つひとつの事例に興味をもち、自分のことと照らし合わせながら考えていました。
最初のSNSの事例では「どのような言葉を返信すればよいのか」「文面だけでは気持ちが伝わらない」など自分たちで話を進め、考えを深めていく様子が見られました。日頃ニュースになっているネットでの誹謗中傷の話題にも触れ、「相手のことを考えずに、言葉を送る怖さ」「離れた場所でもメッセージを送ることができる難しさ」についても話をしました。
多くの子どもが、自分の情報機器との向き合いかたを考えるよいきっかけにできたと思います。冬休み前という時期もよかったと思います。