プログラム活用事例
防犯 新しく取り入れた不審者対応のショート訓練で冊子を活用
熊本県 大津町立大津小学校
『児童が今日から使えるポイントに絞って実践的な練習ができました。』
- 報告者
- 3年生担任 西先生
- 実施日時
- 2022年2月8日(火)
- 参加者
- 全校児童767名
<目的>
今年度から不審者避難訓練を取り入れ、行事で行う避難訓練を年1回と、15分程のショート訓練を年2回実施しています。今回はショート訓練の2回目でした。ショート訓練の1回目では技能面を高めたため、今回は知識面を高めたいと考えました。
本校で初めての不審者避難訓練となり、訓練内容を検討していたときに「子どもの安心・安全ハンドブック」というとても良い教材に巡り合ったため、申し込みました。
<内容>
各学年の実態に応じて、ハンドブックを用いての訓練を実施しました。
15分間という短い時間だったので、それぞれの学年で事前に話し合い、児童が今日から実践できそうなことにポイントを絞って指導しました。
一方的な指導にならないよう、実際に相手との距離が近いときと遠いときの恐怖感のちがいを感じさせたり、相手との距離感をつかむために手を広げて距離をとったりと、児童の体験も大切にしながら指導を行いました。
<感想>
児童
- 冊子の『ポイント7「怖い」と思ったら、逃げる』のページで、戦おうとしている男の子のイラストに×がかいてあったので、戦おうとしないですぐに逃げないといけないと思いました。身を守る訓練は避難訓練でしかできないと思っていたけれど、「鬼ごっこ」や「だるまさんが転んだ」でも、逃げる力やよく見る力がつくということがわかったので、これからも友だちと外で遊んで身を守れるようになりたいと思いました。
- 「助けて」と声を出すことと同じくらい防犯ブザーが大切だとわかったので、防犯ブザーか笛をランドセルにつけようと思いました。
- 知らない大人と話すときは大人の手が届かない距離だけ離れると良いとあったけれど、実際に試してみるとその距離でも近寄ってこられると怖いと感じました。もう少し距離を離して話をしようと思いました。
教員
- ポイントごとの内容が具体的であり、さまざまなシチュエーションをもとに児童に指導することができました。また、児童にわかりやすい絵や言葉づかいになっていたため、児童が自分たちで空き時間にハンドブックを読む姿も見られました。