公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット スマホ所有率が上がる前に、高学年でスマホ指導

広島県 三原市立本郷西小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『中学に入ってスマホをもつ子どもが増える前に、ネットの危険性をしっかり伝えました。』

報告者
教務主任・4年生担任 有間先生
実施日時
2021年12月22日(水)
参加者
4年生児童34名、5年生児童35名、6年生児童29名 計98名

<目的>

中学校へ進学すると「スマホの所持率が激増する」とのことなので、時間をとってその危険性などについて指導しました。

<内容>

講師用プログラムに沿って15分間の授業を実施するつもりでしたが、45分間かかりました。冬休みに入る直前の学活の時間を使いました。
授業では、「考えさせること」「さまざまな事例に触れさせること」「実生活とつなげること」の3点に気をつけて進行しました。
➀ガイドブックやスライドがクイズ形式になっていたので、クイズの答えを考えると同時に、なぜそうだと思うのかを必ず問い返して授業を進めていきました。
⓶スマホの危険性は多岐にわたるので、すべての事例についてていねいに確認・指導しました。
③ガイドブックに出ていることは実際に事実として起こっていることが多々あり、大人だけではなく子ども達もそういった事実に関わっていることがあるということを紹介しながら、危険性について指導しました。

子ども達は「実際にそんなことがあるんだ」と驚くと同時に、「便利な物だけど怖い物なんだ」と理解したと思います。
くり返し指導するべきものだと考えるので、今後も継続して指導していきたいと思います。

ガイドブックをもとに気付きを交流する児童
授業の振り返りを書く児童

<感想>

児童

  • ゲームでは誰でも簡単にお金を使えてしまうということがわかって,今度からもっともっと気をつけたいなと思いました。そして、インターネット・SNSなどで知らない人とやり取りをすると危険な目にあうことがわかり、それについても気をつけたいと思いました。
  • SNSやインターネットなどではうそをいくらでもつけるので、「会おうよ」と言われても、無視をすればそれが1番良いとわかりました。また、写真は絶対に送ってはいけないということが心に残っています。
  • インターネットは簡単だけれど、いろいろと危ないことにつながるから気を付けようと思いました。何かおかしいなと思ったときには、大人や家の人に相談すると良いということがわかりました。

教員

  • ガイドブック・スライドともに子どもたちにもわかりやすい内容になっていてよかったです。「なぜいけないのか」などの理由までくわしく書かれていたので理解しやすかったです。また子ども達に実際に起こっている事件などの話をすると怖いものだと理解することができたので、「怖さ」を理解させるような工夫が必要だと思いました。
    子どもたちに指導する以上に必要なのが保護者に対する啓発だと思いますが、それについては個人面談で紹介するのみにとどまりました。

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