プログラム活用事例
防犯 冬休み前の安全指導に、助けを呼ぶ練習などを実践
北海道 別海町立上西春別小学校
『低学年なので、ソーシャルスキルトレーニングを取り入れながら進めました。』
- 報告者
- 2年生担任 小田木先生
- 実施日時
- 2022年12月17日(土)
- 参加者
- 2年生児童15名、教員2名
<目的>
毎年長期休業前には校内で作成している資料を使って安全指導を行っていますが、安全に関して児童の視野をより広げてもらいたいと考えていました。そこで、本教材が大変有効であると判断したため、利用しました。冬季休業前に児童が安心安全に休みを過ごせるよう、必要な知識や理解、意識を高めることを目的として行いました。
<内容>
教材の冊子とパワーポイントのスライド資料を使って授業を進めました。2年生なのでソーシャルスキルトレーニングの要素も取り入れてみました。
1つ目は助けを呼ぶ練習です。誰も見当たらない場合は「火事だ!」と言った方が人が集まってくれるということを伝えました。誰かいるときは「助けて!」と叫ぶように、2種類のパターンで叫ぶ練習をしました。
2つ目は相手との距離をとる練習です。つかまってしまうパターンを実演して見せつつ、「遠慮します」「結構です」など、断りの言葉を言って手を振りながら下がり、安全な距離を保つという体験をしました。
<感想>
児童
- 知らない人と会ったときは、断りながら距離をとるようにします。
- 変だなと思ったらきっぱり断るということがわかりました。一人になったら、人通りが多いところに行くようにします。
教員
-
とても細かく分類されているテキストなので、授業が進めやすかったです。「できません」のようなきっぱり否定する言葉は相手の気持ちを逆撫でする可能性もあると考え、「遠慮します」「結構です」(これは子どもたちから出てきました)などの言葉に変えて、ソーシャルスキルトレーニングを実施しました。
冊子の後半の部分も読みました。子どもたちに質問を投げかけるといろいろと答えてくれ、教師が初めて知ることもありました。大切な指導内容が多く載っていて、1年に1回はこうして正式な授業として取り組む必要があると思いました。