プログラム活用事例
防災 0~5歳児の避難訓練に、紙芝居を活用
山梨県 ミラプロ企業主導型保育施設 ぽっぷる友園
『避難訓練の合言葉を、園児が自然に覚えられます。』
- 報告者
- 防災担任 山内先生
- 実施日時
- 2024年3月15日(金)
- 参加者
- 0~5歳の園児20名、職員7名
(0・1歳児と、2~5歳児の2クラスに分かれて別々に実施)
<目的>
本園では、「自分の命は、自分で守る」を合言葉に、年間計画をもとに地震・火災・台風洪水・防犯等の災害についてさまざまな時間帯や場面を想定し、毎月避難訓練を実施しています。
子どもたちに親しみやすいキャラクターのしまじろうが登場する紙芝居「じしんについてのおやくそく」のお知らせを見て、とても興味がわきました。しかも日本で起こりやすい地震発生時の紙芝居だったので、活用してみたい!と思い、すぐに申し込みをし、防災訓練の際に使用しました。
<内容>
1.はじめに、地震によって傾いた家や、跡形もなく崩れたビル、ひび割れた道路、津波によって流された車等の写真を見せ、地震の怖さを伝えました。
日本は地震が多いこと、自分たちの住んでいる街に地震が起きたらどうなってしまうのかを知り、そういう時はどうすればよいかを話し合いました。
「おはしも」の合言葉は定着していて、子どもたちからすぐに発せられました。
2.次に、紙芝居「じしんのときのおやくそく」を読み、"あおにんじゃ"の言葉の意味を理解したところで、実際にまねをしてやってみました。
「しまじろうたち、こんな風にやっていたね。」「忍者歩きはシーッだね。」と一つ一つ確認しながら、だんごむしのポーズ、お口にチャック、忍者歩きを練習しました。
3.その後、地震が発生したことを想定して、避難訓練を実施しました。
新しい合言葉"あおにんじゃ"の約束を守って、いつも以上に安全に落ち着いて避難できました。
<感想>
保育士
- しまじろうが好きな子どもたちが多く、紙芝居は興味を持ってしっかり聞くことができました。合言葉"あおにんじゃ"を保育者と一緒に言いながら、だんごむしのポーズをとったり、忍者歩きをしたりする姿が見られました。保育者は避難時の約束を確認できました。(0・1歳児担当)
- 実際の災害の様子や警報音を聞いて、緊張感を持って取り組めました。わかりやすい紙芝居だったので、"あおにんじゃ"の合言葉が自然に子どもたちに浸透しました。(2歳児担当)
- "あおにんじゃ"という新しい合言葉を知り、「もっと頭をかくして。」「だんごむしみたいに丸くなるよ。」などと子どもたち同士が声をかけ合いながら、自分の命を守るためにはどうすればよいかを意識しながら取り組むことができました。(3・4・5歳児担当)
- 災害の際に不安になっている子どもたちに「お母さんが必ず迎えに行くから待っててね」という安心できる内容も含まれていて、この紙芝居を定期的に使用し、合言葉"あおにんじゃ"の定着を図りたいと思いました。保育者にとっても、避難誘導の際の指示として、とてもわかりやすい合言葉です。