プログラム活用事例
防犯 市の危機管理課主催で、小学校で防犯教室を実施
東京都 西東京市立東伏見小学校
『児童・保護者・地域のかたに参加していただき、見守りの大切さを伝えることができました。』
- 報告者
- 西東京市総務部危機管理課安全対策係 髙橋様
- 実施日時
- 2024年3月2日(土)
- 参加者
-
3年生児童65名、4年生児童59名 計124名
保護者・地域の方々 約30名
<目的>
東京都主催の青パトセミナーに出席した際、「うさぎママパトロール」主宰の武田信彦様のお話に大変感銘を受け、市内の防犯、特に子どもの安全のために何ができるかをいろいろと相談させていただいたことをきっかけに、市内で「あんぜんパワーアップ教室」を企画。講師に武田様をお招きし、子どもの防犯力の向上、保護者・地域の方の見守りの大切さの訴求を目的として実施しました。
<内容>
市内の学校にお声がけし、土曜公開の日程の都合が合った谷戸小学校が会場に決定。
当日はあんぜんパワーアップ教室と、地域とのふれあい教室を同時に実施。2クラスで1時間ずつ行いました。
保護者や地域の方へは事前広報を行い、当日は自由に観覧していただきました。
進行は講師の武田様にお任せし、担当者はサポーターという形で補助役を務めました。
準備したものはホワイトボード2枚。プログラムの内容については当日開催1時間前にすり合わせを行いました。
「あんぜんパワーアップ教室」の中では、子どもたちに次のようなことを伝えました。
1. いちばん危ないのは、外でひとりになること
2.「よくみる」外でひとりになる時があったら、周りをよくみる
3.「よくきく」⾜⾳や⾃転⾞、⾞の⾳って、どんな⾳?
4.「適切な距離」って、どのくらい?
5.「にげる」助けてくれる⼈のところまで逃げる!周りには誰がいるかな?
6.「つたえる」たすけてを伝えるためには、ジェスチャーが⼤切
7.「だるまさんがころんだ」の動きで周囲を確認しよう
8.「できません」で、しっかり断る
これまで学校で習っていた「いかのおすし」を思い出させながら、具体的なシーンでそれを使っていくよう促していたので、既存の防犯教育の延長線に位置づけられるため子どもに負担がなく浸透しやすいと思いました。
講師は子どもたちと対話をし、子どもたちの勢いをそのままプログラムの進行に乗せていっており、その進行テクニックに舌を巻きました。
また、保護者の方にも楽しんでもらえるように、子どもたちに身近な「だるまさんがころんだ」を実施した際にポーズを決めさせ、決まったら拍手をしてもらうなどの工夫が随所に見られ、素晴らしかったです。
子どもたちの安全を子どもの力だけに任せるのではなく、保護者や地域の方の見守りがとても有効であることを子どもたちにも伝えることができました。保護者や地域の方を勇気づける内容でもあり、武田様が提唱される市民防犯の考えを体現したプログラムであると感じました。
場所は、楽器を運び出して広くなっていた音楽室とランチルームを使用しましたが、それぞれの教室の広さは参加した児童数に対してちょうどよく、子どもたちは集中して真剣に学習できたと感じています。体育館では広すぎたかもしれないのでちょうどよかったと思います。
<感想>
児童
- 説明もわかりやすかったし、おもしろかったです。これからは後ろを振り返ることを意識したいです。
- ひとりになるのが危ないということがわかったので、ひとりで帰るときに気を付けることが勉強になりました。
保護者
- 防犯のことを子どもに伝えなければならないと思っていましたが、何を伝えてあげればいいのかわからなかったので、とても勉強になりました。毎年やってほしいです。
- 子どもたちに何か新しいことを習得させるのではなく、「よくみる」「よくきく」など、今でもすでにできることが身を守るために役立つと言ってもらえてとても良かったです。
育成会の方
- 子どもたちの安全のために見守りがいかに大切かということがよくわかりましたので、これからの活動に活かしていきたいと思います。子どもも普段みんなに見守られていることを理解したように感じました。
教員
- 今日のプログラム内容は冊子にもまとまっているので、子どもたちに保護者と一緒に家で読んでほしいと伝えたいと思います。