公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 学校イベントで保護者が進行役となりネット安全教室を実施

千葉県 印西市立牧の原小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『プログラムの資料がわかりやすく、進行役となった保護者も話しやすいようていねいに作られています。』

報告者
保護者と教職員の会 ベルマーク委員会 委員長 堀田様
実施日時
2024年11月16日(土)
参加者
3年生児童175名
4年生児童152名
5年生児童177名
6年生児童113名
支援級児童19名
進行役として保護者31名

<目的>

保護者と教職員の会主催のイベント『牧っ子フェスティバル』を開催した際、『サイエンスショー』の待ち時間を利用して、スマホ・インターネットを使用する上で気を付けたいことについて学ぶ45分間の授業を実施しました。
保教会・家庭教育学級役員の保護者が2名1組で進行役となり、支援プログラムをもとにガイドブックを使いながら抜粋したクイズ(5~6問)を子どもたちに答えてもらい、記述プリント・感想書き取りなど実施しました。
支援プログラムを使っての授業は初めての開催だったため、次年度につなげていくためのきっかけとなるよう準備を進めました。

<内容>

◆事前準備
導入やまとめのマニュアルを作成し、ガイドブックに沿って事前練習をしました。
その後、進行役の保護者31名に当日の進め方などを説明する『事前説明会』を実施。進行役の理解を深めました。
『講師応援セット』にあった「安全教室のねらい」「安全教室実施についての留意点」を共通認識として確認しました。

◆授業
導入部分ではスマホって何ができるもの?の問いかけからはじまり、いろいろなことができる便利な道具であり、身近なものであることを伝えました。
スマホを持っていない子どももいるため、インターネット利用・動画視聴・ゲーム機などの使用にも触れ、ガイドブックに沿ってクイズ形式で進めていきました。
児童にガイドブックを配布しました。

3・4年生はまだスマホを持っていない子も多く、インターネットはいろんなものでつながっていることなど、わかりやすく説明しながら進めました
3年生向けには、「インターネットは世界中つながっている」「人の気持ちを考える」「時間やルールを守る」などを視覚的に理解できるよう、手作りのイラストを使って説明しました。

◆発表・まとめ
意見を発表してもらったり、自分の考えを記述したりする時間を設けました。
最後のまとめで内容を振り返り、自分の感じたことや思ったことなどを自由に記入してもらいました。

5・6年生の授業のようす。児童からの質問や先生のアドバイスなど、コミュニケーションを取りながら実施することができました。

◆家庭との連携
保護者にもスマホの危険性を理解してもらい、子どもが安全に使えるよう役立ててほしいので、児童におうちの人と一緒に読んで使い方の約束・マイルールを決めたり、定期的に見直しをしたりしてほしいということを伝えました。
後日、学校連絡のための共有アプリにて実施した内容を配信する予定です。
また、保護者に向けてガイドブックを確認し、子どもと一緒に改めて読んでもらうよう発信する予定です。

<感想>

児童

  • 3年生
    ・「時間の使いすぎに注意」がいちばん心にのこりました。
    ・時間をつかいすぎるとたくさんわるいことがおきるということがわかりました。
    ・これからも1日1時間というルールを守りたいと思います。
    ・ネットの友だちに会わないことも気をつけます。まだしらない人とラインはとったはないけど、いつかなるかもしれないのできをつけます。
  • 4年生
    ・前まではスマホやタブレットのルールがなくて、少しきゅうけいしながら見ると決めていただけでしたが、今日ガイドブックを読んでみて、ネットのサイトを何のかくにんもなく開いたり、ネットにむちゅうになりすぎたりしないよう、これからも安全に使おうと思いました。
    ・わたしはスマホを持っていないけど、これから持つようになるまでこのルールをおぼえておいて、持つようになったらしっかり親と時間やルール・置く場所を決めて、ルールを守って安全に使おうと思いました。 
  • 5年生
    ・今日はスマホの使い方について教えていただきました。人の気持ちを考えてメッセージを送ったり、親との時間のマナーを守ったりなど、改めて見直せました。今日の授業内容を家族に伝え、ルールを見直したいです。
    ・スマホを買ってもらったばかりなので、とても勉強になりました。勉強中のときなどはマナーモードにするなどしてスマホを使わないようにします。
    ・スマホについては大体わかってるかなと思っていたけど、意外とわからないこともあってびっくりしました。スマホのルールについて見直してみようと思いました。自分の身近にもスマホのきけんがあるんだとわかりました。
  • 6年生
    ・ぼくはまだスマホを使っていないけれど、今日の安全教室でスマホの使い方がわかりました。特に印象に残ったのはSNSなどで今の時代簡単に個人が特定されてしまうことで、それを知ってこれからスマホを使うときはすごく気をつけて使おうと思いました。これからスマホを使うときはルールを決めて正しい使い方で楽しんで使おうと思いました。今日はスマホの使い方を知れて良い学習になりました。ありがとうございました。
    ・まだスマホを使いはじめたところなので、ネットの利用についてよく考えてきちんと対策していくのが大切だと思いました。ルールを守って安全に使っていこうと思いました。
    ・今まであまりスマホのルールや使い方を気にしたことがなかったので、安全教室という機会があってよかったと思います。動画を見る時間を決めたり、勉強中のスマホの使い方をもっと気をつけたいと思いました。インターネットを正しく使ってインターネットが危険なものではなく、便利で安全なものになるといいと思いました。

進行役の保護者

  • スマホだけでなく、ゲーム機やTV・タブレットなどインターネットに繋がる機会は全員にあったようで、子どもたちがとてもよく反応してくれ、興味ある内容なのだと感じました。正しい使い方を知り、安全に使いこなすためのルールづくりを家族でも話し合うきっかけになると良いと思います。
    ベネッセこども基金の安全教室は資料もわかりやすく、進行役となった保護者も話しやすいようていねいに作られているうえ、ベルマークをいただけるという良いこといっぱいのカリキュラムだと思います。ぜひこれからも毎年継続していってほしいと思います。
    (3年生・6年生を担当)
  • ブックレットを見たとき、3年生の担当だったので少し内容が難しいかな...と思っていましたが、3年生でもスマホやゲームの使い方など、よく知っているお子さんが意外に多く、インターネットの利便性や危険性の知識を教えるには全然遅くないと感じました。気を付けなければいけないことや危険なことについても理解しているお子さんもいたので、各ご家庭できっと正しい使い方についてお話されているんだな、とも思いました。
    ガイドブックはとても良い教材なので、保護者の方にもぜひ読んでお子さんと共有して頂きたいです。
    当日の進行等は、事前にまとめて頂いたプリントを用意してくださったり、ヘルプの方もいらっしゃり、とても心強くスムーズにできました。今回貴重な機会を頂き、私も勉強になりました。ありがとうございました。
    (3年生を担当)
  • 開催するまでは、話を聞いてくれるだろうか?質問に答えてくれるだろうか?...などいろいろ不安がありましたが、実際開催してみると、5年生も3年生も話をとてもよく聞いてくれて、私達の問いに反応し、意見や考えを発表してくれたことに感動しました。
    特に3年生はとても真剣に聞いてくれていたのと、スマホ・インターネットが少し身近に感じて来た年齢になるからか、興味をもって質問や発言をたくさんしてくれて楽しい学びの時間となりました。
    5年生では、スマホに関してかなりくわしいお子さんもいて、3年生とは違う環境が伺えました。スマホについて注意事項を理解できているお子さんもいれば、自由に使用できる環境下にあるお子さんもいるのではないかと思える発言もあったので、注意事項を確認・再確認する、このような機会はとても大切ではないかと思いました。
    (3年生・5年生を担当)

担任の先生

  • スマホやインターネットの使い方は小学生の彼らは特にしっかり理解して、気をつけて使っていかなければいけないということを改めて感じました。各クラス保護者2名で担当していただきましたが、『保護者』であるお二人の言葉だからこそ、子どもたちに響くご指導でした。保護者の方の考えも含めて、これからも子どもたちに指導していきたいと思います。子どもたちがトラブルに巻き込まれず、安全に過ごしていけることを願っています。安全教室を開いてくださり、ありがとうございました。
    (6年生担任)

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る