助成団体紹介
事業紹介|地域で暮らす人たちが「出会い・つながり・元気」を求めて
特定非営利活動法人 暮らしづくりネットワーク北芝(大阪)
事業担当者 埋橋 美帆さん
公営団地集会所を活用した寺子屋とアウトリーチ型学習支援による地域協同システムの構築
【重点実行項目】
① 地域の小中学生を対象とした学習支援事業
② 事業運営委員会を発足し、保護者、学校、行政との協議の場を設ける
③ 学習サポーターの巻き込みと養成
【助成金額】
初年度 2,779千円
3カ年 8,993千円
【選考にあたっての評価点】
地域資源を最大限活用した、アウトリーチ型学習支援システムの構築は、ユニークな提案
学習支援・居場所
団体紹介
当団体は、大阪府箕面市・萱野地域にて、地域で暮らす人たちが「出会い・つながり・元気」を 求め、「誰もが安心して暮らせるまちをつくりたい」という想いを共有し、知恵を出し合う「暮らしづく り」の協働活動を進めています。また、青少年会館機能を併せ持つ隣保館の指定管理受託や、 生活困窮者自立支援事業受託などを通し、「こどもの貧困」状態にある子どもたちと出会ってき ました。そういった子どもたちが安心して集える居場所を開き、幅広い社会体験を経験していく中 で、子どもたちの豊かな自己選択につながるような活動を展開しています。
助成事業の詳細
- 市営住宅内にある集会所などの地域施設を活用し、子ども達が放課後に少人数で学習でき場を開きます。また、家庭への訪問型学習も試行実施します。
- 事業への協力体制の構築と継続運営に向け、保護者、学校、行政、自治会などの地縁団体等が参加する運営委員会を設置します。
- 学習サポーターの安定的確保に向けたグループ化と養成の仕組みを構築することで、学習サポーターが継続して確保できるだけでなく、地域で子どもを見守る大人を増やします。
経済的に困窮している家庭の子ども達の多くが、その家庭環境ゆえに「ロールモデル」となる大人 との出会いや、自己形成に必要な社会体験・学習習慣を得られず、多様な自己実現の選択 肢を持てない状況が生まれやすい現状があります。子ども達が放課後生活の中で学習習慣を 身に着け、保護者がそれを応援し、そしてそれらの世帯が地域で孤立することなく学校や住民が 理解し支え合う体制を創りあげる為に、以下の取り組みを実施します。
助成事業のポイント・抱負
課題を抱えている子どもや家庭は、支援やサービスに繋がりづらい状況にあります。この事業を展 開する事を通じて、地域社会で生活する多様な住民同士が「子どもは地域みんなで育てる」を 合言葉に、複合的背景を抱え、制度の狭間に置かれる子ども達を地域で支える"ささえあい"の 仕組みづくり、風土の醸成にも注力していきたいと考えています。
埋橋 美帆 さん
まちづくりの拠点となるコミュニティスペースづくりや多様な人が集えるカフェのたちあげ、イベント企画等の企画開発業務に従事。2015年より連繋団体であるイーチ合同会社企画開発業務に携わったのち、2018年より指定管理施設である「らいとぴあ21(箕面市萱野中央人権文化センター)」にて組織マネジメントや地域教育部門コーディネーター、総合生活相談事業の相談員を務める。