助成団体紹介
事業紹介|学習性無力感を感じている若者への支援
特定非営利活動法人 サンカクシャ(東京)
代表 荒井 佑介さん
参加及び学びの意欲が低い子ども若者を支援するためのモデル開発事業
【重点実行項目】
① 部活の安定的な運営体制の構築
② 若者の継続参加理由の検証と改善
③ 協力企業や地域の獲得と参加の動機の把握
【助成金額】
初年度 2,987千円
3カ年 8,987千円
【選考にあたっての評価点】
学習性無力感にアプローチする活動や子ども目線で活動が組み立てられている点を評価した。
部活・地域・学習性無力感
団体紹介
学校や社会に馴染めない孤立しやすい15歳から25歳くらいまでの若者の居場所作りと社会参画の支援を行っています。 主な活動としては、若者が素を出すことができ、安心できる人と場を獲得できる若者の居場所 「サンカクハウス」の運営と、若者が多様な大人や機会に触れ、社会体験を重ねる社会参画の 活動として、「ブカツ」と「バイト」の提供をし、若者の自立をサポートしています。
助成事業の詳細
学ぶことや人と接することなどに意欲のない、学習性無力感を感じている若者に対して、支援を届けていくためのモデルとなる事業の開発を行う。
学習性無力感を超えていくには、「楽しい」と思える活動を作り、そこに参加することで結果、支援に繋がっているという形の事業を作る。具体的には、「部活動」という若者に馴染みのあるものを、企業や社会人と連携して行い、スポーツや趣味などを多様な大人と楽しく取り組む中で、多様な考え知ることや体験を重ねていくことで、少しずつ学ぶ意欲や参加の意欲を向上させる支援の手法の開発を行う。
初年度は部活動を6つ作り、定期的な活動を行い、若者がどのような経緯で参加したのか、継続的に参加する理由などを調査分析を行う。
また、連携企業との開拓や連携企業の参加の動機などもリサーチし、次年度以降モデルを広げていく際のノウハウを貯めていく。
助成事業のポイント・抱負
居場所を構えるだけでは、自分で参加できる若者にしかリーチできないため、こちらの方から出向 く支援や意欲の低い若者も参加できる支援の場の開発は今後より一層重要になる。 私たちは、若者がどのような場所であれば来るのか、どのような支援をどのように届けていけば良い のかを開発していき、支援が届きにくい層の若者に支援を届ける工夫を重ねていきたい。 そのためには「遊び」が重要だと考え、遊びを通じて彼らと出会い、その結果として彼らが自立に向 かう意欲が高まっていく、学びの意欲が高まっていくアプローチを本事業では開発していきたい。
荒井 佑介さん
1989年埼玉県出身。約12年前より、ホームレス支援や子どもの貧困問題に関わり始める。生活保護世帯を対象とする中学3年生の学習支援に長く関わっていたが、高校進学後に、中退、妊娠出産、進路就職で躓く子達を見たことから、NPO法人サンカクシャを立ち上げる。