公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

事業紹介|「多文化が未来を拓く」地域に暮らす外国籍の子どもたちの支援

認定特定非営利活動法人 ふじみの国際交流センター(埼玉)

理事長 石井 ナナヱさん

経済的困難を抱える子どもの学び支援

留学生や母語話者による来日直後の外国人親子に対する日本語学習支援と相談

【重点実行項目】
① 基盤整備:担い手の育成
② 地域社会に対するPR:対象者募集
③ 教材の選択とマニュアル作成
④ 日本語指導
⑤ 指導法の検討

【助成金額】
初年度 3,000千円
3カ年 9,000千円

【選考にあたっての評価点】
・周囲の潜在的担い手が感じられ、実現の可能性が高い点を評価した。 ・企業の多文化共生への認識も高まるという副次効果を期待する。



外国ルーツ・日本語指導




団体紹介 助成事業の詳細 助成事業のポイント・抱負

団体紹介

在留外国人への日本語指導、生活相談、多言語での情報提供、子どもの健全育成、国際交 流事業を始めて25年になりました。東武東上線上福岡駅から徒歩5分の所に家を借り、日本 人スタッフ40人、外国人スタッフ30人が協働で「多文化が未来を拓く」を合言葉に相互理解と 友好親善を深め、文化と福祉の向上に寄与することを目的に毎日活動しています。

助成事業の詳細

  • 留学生と母語話者を含む外国人スタッフを担い手として育成し、来日直後の不安を抱えている外国人児童生徒に、入学前に必要な最低限度の日本語を指導する。
  • 実情に即した3種類の教本を各100部作成する。
    a.学校生活に必要な日常会話を取り入れた子供向け教材「はじめのいっぽ」
    b.雑談以上相談未満の対応術や、子どもをリラックスさせるための頭の体操用「いっしょにあそぼう」
    c.日本の生活に必要な最低限度の会話と文字をまとめた「日本で暮らそう」ハンドブック
  • 来日直後で、日本語が不自由なために起きている労働災害を最小限に抑えられるように、外 国人を多く雇用している企業に呼び掛け、当該外国人にもわかるような多言語のリーフレットを 作るなどして招集し、仕事現場に即した緊急日本語を指導する。

助成事業のポイント・抱負

  • 親の生き方にそって日本語もわからないまま来日した、心配の塊の外国人児童生徒の、心の 不安に寄り添える担い手の育成に努力したい。母語で話して不安を除くことにより。学習の意欲 もわいてくると考えられる
  • ふじみの国際交流センターの25年の経験と実績を基に、既存の各種教材を精査し、検討し、 編集して、最小で最大の効果のある教本を作成する。それにより、効率的に日本語をマスターで きるようにする。
  • 教本作成には当事者の意見を尊重し、より実用的なものにするため、学校に取り出し授業に 行っている外国人スタッフや、企業に従事する日本人管理者を訪問し意見を聞く。




ふじみの国際交流センター

理事長

石井 ナナヱさん

1989年地元大井町公民館を借りて日本語教室を開始。外国人がたくさんの問題を抱えていることに気が付き、24時間365日、外国人を支援する拠点が必要と思い、1997年ふじみの国際交流センターを創設した。毎日、悩み事生活相談、日本語指導、子供の学習支援、多言語情報誌の発行、交流サロンの開催等をしている。



2021年度<経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成>採択団体一覧

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