助成団体紹介
事業紹介|地域の力を総動員して取り組む学習支援
特定非営利活動法人 ユースコミュニティー
代表 濱住 邦彦さん
地域の力を総動員して取り組む学習支援事業の強化
【重点実行項目】
① 拠点リーダーの育成プロジェクト
1)拠点における現状の棚卸と課題分析。リーダーを中心とする新しい運営体制を築くための合理的運営システム(他のボランティアスタッフがリーダーを自然とフォローできる運営システム)の確立
2)育成のための研修システムの確立と拠点運営のための業務マニュアルの作成
② あらたな活動資金獲得のためのファンドレイジングの確立
③ 子どもの支援の輪を広げるための地域ネット
【助成金額】
初年度 2,980千円
3カ年 7,080千円
【選考にあたっての評価点】
・課題の見極めから実態把握と対応策まで、内部と外部への働きかけが丁寧に計画されている点を評価した。
・地域の多団体、機関とのネットワークを新たに構築し、協働事業を始めるアプローチに期待する。
地域ネットワーク・協同事業
団体紹介
「すべての子ども・若者がどんな境遇におかれても、自分の人生を自分で生きることが出来る地域社会を創る」をミッションに、学習・生活支援やフリースクール、子ども・若者総合相談センターなどを運営。
助成事業の詳細
【運営面の課題・目標 拠点リーダー育成および業務改善・生産性の向上】
子どもの学習支援活動を広げる中、地域からの支援者は着実に増えています。しかしながら、拠
点リーダーを担う人材が育っておらず、その育成と現行業務の分析とサポート体制が急務です。
そこで、拠点リーダーの仕組みづくりを一年かけて確立、教室運営の強化を目指します。
【資金面の課題・目標 事業収入のみに頼らない資金調達の仕組みを確立】
資金面においては、事業収入と助成金を柱とした、いわゆる事業型NPOとして活動してきまし
た。しかしながら、地域でのさらなる課題解決や事業の安定した運営のために、NPOの原点に
立ち返り、地域からの寄付や賛助会員などの支援者獲得(ファンドレイジング)強化を取り組
みます。
【連携面の課題 異なる分野(子ども食堂など)とのネットワークづくり】
子どもの貧困問題は、様々な問題が複雑に絡み合っています。そうした問題に対処すべく、地域
の団体との連携を強化し、支援の輪を広げる連携機関(ネットワーク)を新たに設立し、協働
事業を開始していきます。
助成事業のポイント・抱負
行政の事業を受託するNPOが増えています。(仕様書にもとづいた)事業を回すことに注力 が置かれ、本来のミッションを見失いつつあるという問題を嘆く団体も出てきています。 私たちにおいても、委託事業の専従スタッフと団体の立ち上げからコミットしているボランティア (役員も含む)スタッフの意識の違いが浮き彫りになっています。 今回の助成事業を取り組むことで、団体にかかわる全てのスタッフが、共通の課題を克服する チームビルディングを築き、組織基盤の強化につなげていきたいと考えています。
濱住 邦彦さん
2012年任意団体ユースコミュニティーを設立。2014年にNPO法人化。代表理事に就任 2016年5月より団体の専従を務める 表彰:住友生命「未来を強くする子育てプロジェクト」未来賞。行政の委員歴:2014~15年大田区青少年問題協議会委員、2016年より大田区子どもの貧困対策に関する計画検討委員(大田区子どもの生活応援プラン推進委員)として活動。