公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2021活動報告|子どもたちの継続的な学びを多地域で支えるプラットフォームづくり

一般社団法人 ユガラボ

経済的困難を抱える子どもの学び支援

1年目の助成期間を終え、経済的困難を抱えた子どもたちの安心できる居場所と継続的な学びを多地域で支えるプラットフォーム創出事業についてご報告いただきました。
事業の詳細などは以下からご覧ください。

採択団体一覧|2021年度<経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成>

【助成先訪問】ゆがわらっことつくる多世代の居場所(ユガラボ)を訪問しました!




抱える困難に応じた学習支援の概要、結果 学習支援の参加者の声 他団体とのネットワーク構築や財政基盤強化の取り組みと抱負 1年間の総括および次年度の取り組み概要と抱負

抱える困難に応じた学習支援の概要、結果

あたたかな斜めの関係を育みながら安心して勉強ができること、プロフェッショナルな学習コーディネーターによる一人一人の状況にあったプランを組んで伴走することを大切にし、マンツーマンレッスンによる学習支援を行いました。
2021年度は小学生から中学生の4名に対し、普段の学習のサポートから高校受験の伴走など、様々なニーズに丁寧に向き合いながら実施し、高校受験に挑戦した中学生は見事志望校に合格することができました。

オリジナルラテアートをつくろう!(自分でデザインしてつくった型を使ってラテアートに挑戦。初めてでも簡単、楽しく自分だけのラテアートが完成しました)

学習支援の参加者の声

「テストの点数や成績が上がった」という声とともに、ユガラボの学習支援を受けたことで「挑戦しようと思えるようになった」など気持ちの変化があったことを教えてくれました。小学生の利用者は、初めは勉強することに対する大きな抵抗感があり、机に向かうことから難しかったので、まずは場に対する安心感、伴走するスタッフとの信頼関係の構築を丁寧に行った結果、徐々に自分から「今日何するの」と言いながら机に向かうようになりました。

楽しく学ぼうお金の教室(ファイナンシャルプランナーからお金の使い方をクイズ形式で楽しく学びました。その後、お店屋さんごっこをを行い学んだ知識を生かしました。)

他団体とのネットワーク構築や財政基盤強化の取り組みと抱負

学習支援や子育て支援を行っている団体の中には、少数のスタッフが運営を担っていることも多かったり、コロナ禍の対応として他団体からの訪問に対応することが難しくネットワーク構築のための訪問ができないことがありました。このような状況でもオンラインも活用しながら、お互いの持つリソースを連携し使っていけるように活動を進めたいです。

夏の自然教室滝でひんやり涼もう(湯河原の名所不動滝へ出かけました。滝や周辺の川辺で虫や鳥、植物の観察を行いました。)

1年間の総括および次年度の取り組み概要と抱負

湯河原町内外の他団体との交流や連携、ソーシャルワーカー・ファイナンシャルプランナーとの連携を通して、子どもたちへの支援体制の構築のための基盤を作ることができました。2022年度は丁寧な子どもたちの伴走も続けながら学習支援を利用する子供の数を増やしたり、当団体が主となった勉強会の実施、情報や人材があつまるハブとしての機能を担うことも目指し活動を行っていきたいです。

一般社団法人ユガラボ

一般社団法人ユガラボ代表理事

山田貴子 さん

慶應義塾大学環境情報学部卒、2009年同大学院政策・メディア研究科修士課程在学中に株式会社ワクワーク・イングリッシュを設立。フィリピンの貧困層の若者と一緒に、生まれた環境に関係なく、誰もが夢と自立を実現できる社会を目指してさまざまな事業を立ち上げ。日本では湯河原町で一般社団法人ユガラボの代表理事も務めながら、軽井沢にも拠点を置き、地域活性活動に取り組むほか、慶應義塾大学の非常勤講師なども務めている。

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