公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2021活動報告|全国と世界の病院をつなぎ 子どもたちの創造力と表現力を豊かに育む学びと交流支援事業

Wonder Art Production

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

2021年度の1年間の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。



「全国と世界の病院をつなぎ、子どもたちの創造力と表現力を豊かに育む学びと交流支援事業」として、想像力と表現力を促す創作と学習プログラムの開発と提供し、作品を通じた患児同士の心の交流支援を行っています。 全国と世界の病院をつなぎ 子どもたちの創造力と表現力を豊かに育む学びと交流支援事業



事業の目的 事業の内容 事業の結果 事業の成果 自己評価 課題および今後の展望

事業の目的

病気療養中の子どもの想像力、表現力を育む。ストレスや不安を緩和し、情緒を安定させ、病気と向き合う子どもたち同士の交流の機会を創出する。

事業の内容

入院中の子どもたちを対象に、自由な創作を楽しめる手芸の材料キットを送り、病室やプレイルーム、療養中の自宅等における作品制作の時間を提供した。
完成した作品は一冊の″ペーパーミュージアム"にまとめて掲載し、全参加病院、参加者へ贈呈した。

事業の結果

国内25病院、海外3病院で1000人が参加した。
国内2病院では、オンラインでも開催。参加した2つの院内学級を結んだオンライン交流会も実現した。

事業の成果

面会制限により家族とも会えず、感染対策のため病棟行事やイベントの開催ができない中、療養生活を送らざるを得ない子どもたちに、夢中になれる楽しいひと時と、人との繋がりを感じられる時間を届けることが出来た。
開催を心待ちにする子ども、目を輝かせて自分の好きな材料を選ぶ子、つくりたいものを一生懸命考えてかたちにした子、やったことのないことに初めて挑戦した子など、子どもたちが生き生きと創作する様子が病院から報告された。
寂しく辛い思いをしている子どもたちを何とか元気づけようと奮闘する病院職員の方々からも、「子どもたちの笑顔に元気をもらった」「子どもたちの励みになる活動に感謝したい」と喜びの声が寄せられた。

自己評価

感染の再拡大による影響を受けて、病院との連絡調整が困難となり、参加者同士の交流事業が十分に行えなかった。

課題および今後の展望

コロナ禍は収束せず、病院への訪問活動が再開出来るのは当分先のことと考える。今後はオンライン開催の数を増やしながら、非対面式で楽しい時間を届けられるよう、同活動を継続していきたい。

オンラインプログラム(東北大学病院)の様子
オンラインプログラム(国立国際医療研究センター病院)の様子
オンライン交流会の様子
ペーパーミュージアム
ペーパーミュージアム
ペーパーミュージアム

Wonder Art Production

代表/ホスピタルアーティスト

高橋雅子 さん

美術館のキュレーターを経て1999 年独立。NPO 活動開始。国公立美術館・博物館における子どもの情操教育プログラムの企画実施のほか、病気や障がいによる生きづらさと困難を抱える人たちの心身のリフレッシュやストレスの緩和、コミュニケーションを促進する創作活動を提供の一方、誰もが尊厳を持って前向きに生きられる社会づくりを目指し、医療・福祉施設におけるアートの力を活用した生活環境の改善・心のケア・啓発活動に取り組む。

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