公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2022年度報告丨病気や障害のある子どもと家族に適切な配慮を。人材育成事業『チャーミングケア研修』

一般社団法人チャーミングケア

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。



【助成先訪問】病気の子どもの見た目やメンタルのケアに取り組む「チャーミングケア」を訪問しました!



事業の目的 事業の内容 事業の結果 事業の成果 自己評価 課題および今後の展望

事業の目的

病気や障害があり子どもと家族への適切な配慮に関する研修事業を立ち上げ、支援者を増やし講師側に経験者の子どもも置くことで子どもの成長や自己肯定感を高める

事業の内容

『身だしなみやケアグッズの充実』『情報収集及び一元化』『支える人の育成』の3点に注力し活動してきたが、まだ解決の手段を提供できていない『支える人の育成』という課題に関して「オンライン研修事業」を通じて、子どもの外見ケアやメンタルケア・家族ケアを「支える人の育成」を実現を目指す『チャーミングケア研修』を立ち上げる。 当事者の子どもたち自身も『子ども講師』として講義するのも特徴。

重い病気を経験した医療体験をプラスに変え、子どもや家族の自己肯定感を高めるきっかけにする。 オンライン研修事業とコミュニティ運営を両軸で活性化させ、持続可能な事業として自走できる仕組みを目指す。

事業の結果

月に1回ペースでオンライン研修会を行う。

4月2日15:30- 子ども講師オープンイベント オンライン配信 石嶋壮真(中学2年生) 加藤杏菜(高校1年生)ぐうたらこ(イラストレーター) 代表理事 石嶋瑞穂 視聴回数:164回 編集版:7030回

4月21日(木) 20:45〜 バリアフリーの美容について 廣田 純也さん 株式会社Hearts代表  参加人数:8人

5月28日(土) 13:00〜 合理的配慮について 公益財団法人 兵庫県青少年本部 兵庫県立山の学校 校長 田中裕一さん 前・文部科学省初等中等教育局、特別支援教育課特別支援教育調査官/兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課副課長  参加人数:9人

7月30日(土)・31日(日) チャーミングケアフェス 「親子で学ぶお金の話」「オンライン子どもの福祉機器展―特別支援教育就学奨励被害当商品とアピアランスケア支援事業の行政調査報告など」 お金の話 F P:宮本 聡さん オンライン配信 視聴回数:お金の話92回 福祉機器展108回

8月17日(水) 20:00〜 医療における子どもの人権とプレパレーションの重要性 大脇 由樹 博士(放射線学)/ NPO法人Medical PLAY 代表理事 参加人数:8人

9月11日(日) 13:00〜 大人も子供も知りたい医療のかかり方 阿真京子 特定非営利活動法人 日本医療政策機構 フェロー 一般社団法人 日本医療受診支援研究機構 理事 子どもと医療 代表 参加人数:5人

10月20日(木) 20:00〜 わたしのまちで生きる 五本木 愛さん 一般社団法人 sukasuka-ippo 代表  参加人数:6人12月26日(月) 20:00〜  子どものアピアランスケアを考える 一般社団法人チャーミングケア代表理事 石嶋瑞穂 参加人数:3人

1月・12月 コミュニティ内での勉強会実施(プラットフォームの移転及び、どのような展開で今後運営していくかなどの議題) 子どもチームでのメタバース事業についての進捗報告会実施(定例で毎週金曜日に開催する旨などクリエイターとの調整)

1月28日(土) 17:00- アピアランスケア支援事業調査の報告 子ども講師 石嶋壮真 代表理事 石嶋瑞穂 参加人数:4人

2月10日(金) 13:00- チャーミングケア研修2月/病児・障害児を支える夫婦のあり方ー子どもの知る権利と意思表明権ー 元国家公務員Ⅰ種家庭裁判所調査官 一般社団法人 家族のためのADR推進協会 小泉道子 参加人数:11人

チャーミングケアのHPを刷新し、どんぐりのキャラクターを新設


子ども講師もオンラインイベントに登壇
研修の中身を試行錯誤しながら構築
カンファレンスパークにて研修システムを展開

事業の成果

子ども講師の募集に苦戦し、かつ育成に関してももう少し時間をかけなければ難しい。 ゆえに当初予定していた横断マップの制作は今期に行うのではなく来期、子どものコミュニティ運営を行いながら進めることとした。 また代表石嶋がより専門性を高めるため、2023年4月から社会福祉士資格の取得のため専門大学に進学。 ソーシャルワーカーをチャーミングケア研修の支援者側のターゲット主軸に置く方向で以降の企画を考えている。

自己評価

研修事業に関して当初は「資格事業」のような構想で考えていたが、進めるにつれてまずは誰が何のためにどんな配慮が必要で、その配慮に関してどれくらいの温度感で需要があるのかという部分を探っていく必要性があることがわかってきた。1年間の研修を通して、運営側も学ぶことが多く、もう少しきちんと整理をし言語化してからでないと、広がっていかないと確信をした。

また研修事業を運営サポートしていたアンバサダー(病気や障害のある子どものケアにより働きづらさを抱えている保護者層)のスキルが高くなったことにより、自社だけではなく業務委託にて企業の仕事を請けることとなり、来期の施策における資金面での余裕が少し生まれるようになった事は、喜ばしい収穫だった。

課題および今後の展望

子ども講師の募集に苦戦し、かつ育成に関してももう少し時間をかけなければ難しい。 ゆえに当初予定していた横断マップの制作は今期に行うのではなく来期、子どものコミュニティ運営を行いながら進めることとした。 また代表石嶋がより専門性を高めるため、2023年4月から社会福祉士資格の取得のため専門大学に進学。 ソーシャルワーカーをチャーミングケア研修の支援者側のターゲット主軸に置く方向で以降の企画を考えている。

一般社団法人チャーミングケア

代表

石嶋 瑞穂 さん

2016年長男が急性リンパ性小児白血病に罹患していることが発覚。約1年間24時間体制での子どもの闘病付き添いを機に医療ケアグッズのECショップを病室で制作。病気や障害のある子どもと家族の治療以外のトータルケアに『チャーミングケア』と名付け、一般社団法人チャーミングケアを設立。2020年に支援企業から100%出資によりECマーケットプレイスのサービス開始し2021年より一般社団法人にて運用開始。2022年より病児障害児と家族への適切な配慮に関する研修事業スタート。

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