助成団体紹介
2023活動報告|医療的ケア児の多様な進路選択を応援する事例集を作成し、ガイドとして活用
一般社団法人 在宅療養ネットワーク
助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。
2023年事業紹介 医療を必要とする子ども達が、多様な就学先の中から状況にあった学びを自分で選ぶためのコーディネートガイド・事例集の作成
事業の目的 事業の内容 事業の結果 事業の成果 自己評価 課題および今後の展望
事業の目的
さまざまな医療を必要とする子ども達の学びには、多様な可能性があります。その選択肢の拡大のために情報を広く発信し、理解を促進していきます。
ライフステージをまたいで関係機関をつなぐ支援を行っている「医療的ケア児等コーディネーター」は、医療的ケア児の状態の変化に合わせて、適切な就学支援へコーディネートする役割を担っています。医療的ケア児の意見を尊重し、最善の利益を考慮し、躊躇することなく前向きにコーディネートするためのヒントブックを作成します。
事業の内容
①医療的ケア児就学状況調査
②医療的ケア児就学環境実態調査
③医療的ケア児等コーディネーター養成研修での活用に向けて、医療的ケア児支援センター意見交換会
医療的ケア児等の学び体制整備委員会を設置。
医療的ケア児が通学している学校や関係者にヒアリングを行いました。
医療的ケア児等支援センターで意見交換を行いヒントブックの内容を更新していきます。
完成したヒントブックは医療的ケア児等コーディネーターのガイドとして活用していただきます。
事業の結果
①医療的ケア児就学状況調査 (7校)
②医療的ケア児就学環境実態調査(10人)
③医療的ケア児等コーディネーター養成研修で活用に向けて、医療的ケア児支援センター意見交換(2回/年 参加者21人)
事業の成果
医療的ケア児の"まなび"の場えらび&機会えらびのヒント集「Hoo!Koh!」を作成しました。
自己評価
日常的に医療の観察が行われ、医療的ケアの担い手を必要とする子どもの学びは、画一的に継続できるものでなく、状態に合わせて柔軟に多様な学びの場や方法から選ぶということを伝えるため、イメージしやすい事例動画を作成する予定でしたが、手元に持ってくり返し確認できるよう、ヒントブックの充実を図りました。
課題および今後の展望
医療的ケア児とその家族が、安心してのびのびと希望を描くためのキャンバスとなるよう、どこでも医療的ケアを受けられる地域コミュニティであることが望ましいと考えています。この理想のコミュニティには、医療的ケア児を応援してくれるファン、良き理解者「医ケアFriends」が必要です。
ヒントブックは、「ほうほう、こうしたらいいのね!」と支援のヒントになるようなものにしたいとの願いで作成しました。これからは、あらゆる分野の支援者が、医療的ケア児の支援に躊躇なく取り組めるように、支援に行きづまった時に霧が晴れるようなヒントブック「Hoo!Koh!」を活用していただきたいと思います。
英 早苗さん
平成24 年~ 一般社団法人 在宅療養ネットワークを設立代表尻の役職に就く。
令和2年度,3年度内閣府による『企業主導型保育事業を行う施設における医療的ケア児の受け入れ方策に関する調査研究』委員受嘱、令和2年度より『高松市医療的ケア児等支援事業』の委託を受け、幼保、小・中学校、高校、放課後児童クラブへ看護師、医療的ケア児等コーディネーターを派遣。①安心できる教育・保育環境の確保②保護者の負担軽減 ③医療的ケア児の自立促進を大きなねらいとして活動。また、令和3年度より『香川県医療的ケア児等支援センター「ソダテル」』の委託を受け、①相談窓口の拡大 ②人材育成 ③地域づくり に取り組み医療的ケア児等に対応した地域連携ハブ拠点としての役割を担うことを目的とし活動している。