公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2023活動報告|子どもの学習支援を拡大して展開できる運営体制や基盤を整備

特定非営利活動法人 いるか

経済的困難を抱える子どもの学び支援

2年目の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。

2022年事業紹介 子ども達への包括的な支 援活動を持続させるためのファンドレイジング推進及び基盤強化事業 2022活動報告|子ども達への包括的な支援活動を持続させるための基盤強化

事業の目的 事業の内容と活動の経過 事業の結果 事業の成果 課題および今後の展望 2年間の助成を振り返っての感想

事業の目的

Ask!!マナビバ事業の新規登録者を離島・山間部エリアにて募集、事業展開するとともに、マンスリー会員100名以上を保持すること。

事業の内容と活動の経過

長崎県五島市においてAsk!!マナビバ事業の新規展開を実施したほか、2024年1月の令和6年能登半島地震後には石川県珠洲市にて同事業を新規展開しました。また、Ask!!マナビバ事業において校種別に対応窓口を設けるなど効率的な運営体制を整備したほか、オンラインでボランティア交流会を実施しました。

Ask!!マナビバ事業のチラシ。サービス内容をよりわかりやすく伝えられるよう刷新

また、ファンドレイジングチームを編成し、活動を行いました。マンスリーサポーターについては支援者の増加につなげることができなかったものの、2023年6~7月にクラウドファンディングを実施しました。コングラント寄附サイトを開設し、法人ホームページも改善して活動をわかりやすく表示すること等によって、寄附につなげることができました。

事業の結果

Ask‼マナビバを年間を通じて安定的・継続的に実施することができ、のべ3555人の生徒に参加していただけました。

また、法人活動紹介/マンスリーサポーター募集のリーフレットを作成し、外部への情報発信に活用することができました。

活動紹介のリーフレット。外部の方々に手軽にわかりやすく活動内容を伝えるツールとして活用

サポーター募集のリーフレット。活動紹介のリーフレットとともに活用

事業の成果

Ask!!マナビバ事業について、対応窓口を小・中学生と高校生の2つに分け、大学生主体の運営チームと職員との定期的な打ち合わせの場を設けたり、複数大学の協力によるボランティア募集窓口を設置してボランティアを受け入れたりと、安定した運営体制を整備することができました。

また、ファンドレイジングチームを編成し、リーフレットの活用、ホームページの改善、寄附者一覧表の作成、メールマガジンの発信などによって、組織的にファンドレイズを進められる体制を整備することができました。

課題および今後の展望

Ask!!マナビバ事業については、運営体制を整備し、長崎県・石川県での事業展開を経て、新規の地域への展開を図れるようになりました。今後、他の事業と複合的に新規地域への展開を進めていき、当該地域での行政の理解を得られる形でスムーズに展開していきたいと思います。

ファンドレイズについては、マンスリーサポーターの人数という結果につなげることはできなかったものの、法人内で他事業と結びつけて継続的に寄附を獲得していく体制を整備することができたため、今後もこの取り組みを引き続き行っていきたいと思います。

2年間の助成を振り返っての感想

Ask!!マナビバ事業、ファンドレイズ共に、法人内での組織基盤強化という意味では大きく成長させることができました。成果につなげるという部分ではまだこれからというところではありますが、法人として今後も変わらず子どもたちの学習と生活のサポートを続け、より多くの方々の力となれるよう事業を実施していきたいと思います。
ベネッセこども基金様には、10年前の事業の確立から始まる法人の活動と展開に多大なるご助力をいただいており、そのおかげで現在の事業につながっています。深く感謝申し上げます。

特定非営利活動法人 いるか

理事長

田口 吾郎 さん

福岡市出身、1977年生まれ。
福岡大学人文学部歴史学科卒。 株式会社リクルートや楽天株式会社、有限会社いるかでの勤務を経て、 東日本大震災でのボランティア活動に取り組んだ後、 2013年10月にNPO法人いるかねっと(現:NPO法人いるか)を設立して、 代表理事(現:理事長)に就任。
2014年1月生活支援ワンコイン家事援助サービス、 2014年12月無料学習会『マナビバ』を立ち上げる。
現在、介護福祉専門学校講師のほか、学習支援、子ども食堂、 奨学金給付など様々な子ども支援に取り組む全国団体等の理事等を勤める。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る