公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2023活動報告|毎週のモンゴル語クラスのほか、モンゴルの文化を伝えるさまざまなイベントにも参加

認定特定非営利活動法人 茨城YMCA

経済的困難を抱える子どもの学び支援

1年目の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。

2023年事業紹介「モンゴルこどものオルドン」:在日モンゴル人の子どもの学習支援・居場所づくり・文化体験を行う事業

2023年度の取り組み 2023年度取り組みの結果 1年間の振り返り 2年目に向けて

2023年度の取り組み

「モンゴルこどものオルドン」の1年目は、調整の1年となりました。言語講師や協力者の体制作り、教材の準備、関係機関とのつながり作りなどに努め、安定した運営ができるよう整え、こどもたちが毎週楽しみに安心して通うことのできる居場所をめざしました。

毎週のモンゴル語クラスの風景。モンゴルからオンラインで授業をしているクラスもあります

2023年度取り組みの結果

モンゴル語で話す機会が増え、文化の意味も楽しみながら知ることができています。文字を覚えた子どもたちは、文法を学び始めており、コツコツと積み重ねて学習しています。イベントなどに参加し、覚えた歌や踊りを発表する機会を重ねています。モンゴル語をベースとした居場所として、こども同士や保護者同士の仲も深まってきています。

つくば市在住のモンゴル人が中心となり、つくば駅からすぐの公園でツァガーンサル(旧正月の祭り)のイベントを実施しました。こどもたちはオープニングの国家斉唱を担当

1年間の振り返り

大きく進展したこととして、安定してクラスを持つことができるようになったことと、在日モンゴル人に広く知られるようになったことが挙げられます。モンゴルで教員経験があり日本語を勉強している方が、遠方から毎週駆けつけてくれており、現在4つのクラスで幼児から中学生までクラスを持つことができています。また、イベントで歌や踊りを発表したり、大使館とつながり広く周知してもらえることで、多くのモンゴル人家庭が認知してくれています。
東京で主軸となる協力者が見つかり、埼玉との県境にモンゴル語学習の新しい拠点も作ることができました。

12月に学びの修了式兼クリスマス会のイベントを実施し、こどもたちを表彰。ベネッセこども基金のほか、つくば市や在日モンゴル大使館からも訪問がありました

2年目に向けて

日本人向けのイベントでモンゴルの文化を発表することで、地域とのつながりを強固なものにしていきます。また、日本語クラスを開設することで、日本語を覚えたいモンゴル人児童のニーズに応えると同時に、他の言語にもニーズがあるかを探ります。他の言語での居場所づくりに着手していきたいと思います。

ゴールデンウィークに毎年行われる日本最大のモンゴルイベント・ハワリンバヤルに参加。活動紹介のブースを出展し、新規参加者や協力者を募集しました

認定特定非営 利活動法人 茨城YMCA

代表理事

稲本修一 さん

地元土浦市で自営の印刷業を継ぎ、地元での地道な事業運営を続け、実績を積み上げてきた。
その中、その人柄が広く多くの企業・団体等から信頼され、多数の社会的に意義のある働きに貢献する役職を依頼されている。
土浦南ロータリークラブ第40代会長、土浦ユネスコ協会会長、社会福祉法人愛信会評議員、つくば国際大学後援会会長、つくば国際大学短期大学後援会会長、筑波銀行本店後援会長、茨城ワイズメンズクラブ会長、土浦薪能倶楽部理事など、その職務を担ってきた。
認定特定非営利活動法人茨城YMCAでは、2020年に代表理事に就任した。2023年には茨城県市長会から民間自治功労者として表彰されるなど、これまで多数の職務を忠実に全うされ今日に至っている。

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