公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2024活動報告|過疎地域のこどもの学びや交流を支援

一般社団法人 うみのこてらす

経済的困難を抱えるこどもの学び支援

1年目の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。

過疎地域の困難を抱えるこどもに出会いと意欲と学びを届ける新たな学び支援モデルの構築

事業について 1年間の振り返り 2年目に向けて

事業について

「どこに住んでいても、どんな環境でも、子どもたちが自分の未来をあきらめないように」
そんな想いで、この1年間は特に「個に応じた学び」と、「豊かな出会いの場」をつくるために活動してきました。
うみのこてらすの現場から見えた、子どもたちの変化と、2年目に向けた一歩をご報告します。

1年間の振り返り

この1年は、たくさんの出会いと挑戦の連続でした。町にはいない大学生や社会人との出会い、ひとりひとりに合わせた学びの支援、少しずつ始めたオンラインサポート。どれも手探りでしたが、先駆的な団体に話を聞いたり、視察に行きながら、学び、そしてつくってきました。 特に、大学生や社会人ボランティアとの交流は、子どもたちにとって大きな刺激になりました。

春・夏・冬の長期休みに県内外から学生が参加し、一緒にごはんをつくったり、科学実験をしたり。最初はよそよそしかった子も、ふりかえりの時間に「また会いたい」「大人も悪くないかも」とぽつり。人との出会いが、子どもたちの世界を広げてくれたことを実感しています。activoの活用、空き家を借りて泊まれる場所を確保する、こまめなSNS更新など、過疎地での人の採用にも工夫をしながら進めました。

県外からのボランティアさんと一緒に科学実験をする様子
ボランティアに勉強を教えてもらっている様子

2年目に向けて

2年目は、オンラインでの学びの支援をさらに広げていきます。貧困や不登校等様々な生きづらさを抱える子どもたちが、自分のペースで安心して学べる機会を届けていきます。

また、過疎地で、来るのに大きな負担がかかる地域ではありますが、大学生や社会人ボランティアが来てくれたり、その後採用に繋がったりするためにも、魅力的なプログラムを開発していきたいと思っています。 学生にとっても魅力的な仕組みをつくることで、地域にはいないロールモデルとの出会いの場をつくり、過疎地での人材確保や関係人口づくりにもつなげていきます。

そして、こうした活動を持続させていくために、マンスリー寄付者100人を目指します。地域の子どもたちの未来を、一緒に支えてくれる仲間をもっと増やしていきたいです。

オンラインで教えている様子

一般社団法人 うみのこてらす

代表理事

川邊 笑 さん

2000年生まれ。徳島県牟岐町出身。
筑波大学教育学部を卒業。
研究テーマ:キャリア教育、小規模自治体におけるこども支援のあり方について
学生時代に東京の認定NPO法人で3年間、学習支援活動をしたのち、1年間休学をし、地元で退職教員らと居場所活動を新たに始める。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る