事業について
すくさぽではこれまで北海道の十勝地方でこども達の学習支援を中心に活動をしてきました。その中で、不登校などの理由で学びの機会を失っている子達が増えている事を知り、オンラインを使った学習支援を実施しています。
2025年度はオンライン学習支援をこれまで以上に充実させるために、教員志望の大学生を巻き込む「大学生不登校サポートネット北海道」を立ち上げました。ですが、すくさぽが活動している十勝地方には「教職課程」を有した大学が存在しません。そこで、一番近くにあって教員養成課程を有した大学がある街、釧路エリアに赴くことにしました。
とは言え、釧路エリアでの活動実績がない私たちは何から始めれば良いのだろう......。早速、壁にぶち当たる事になりました。
釧路エリアで実施した説明会の案内チラシ
一方で、すくさぽは「理事改選」の時期を迎えていました。法人設立から共に歩んできたみなさんに感謝をしつつ、「新しい風」を必要としていた法人の事情もあり、思い切って理事構成を大きく刷新しました。それが「学生理事」「外部企業理事」の登用です。理事に指名されたのは、高校生からすくさぽのボランティアとして活動に参加してくれていた2名。
2人は戸惑いながらも、理事就任の打診を快諾してくれました。そして、この2名のうちの1名が釧路公立大学で教職課程を履修していた、舟山烈平さんです。彼のおかげで、釧路公立大学の教職課程の教授と繋がることができたのは、大きな出来事でした。
8月10日に実施した説明会は大学生の参加は残念ながらありませんでした。ですが、教育関係者(釧路市教育委員会・清水町教育委員会・士幌町教育委員会・ラポールくしろの幸村さん・釧路公立大学の田中教授)が多数参加をしてくださり、結果として10月3日に釧路公立大学の教職課程を履修している生徒対象にオンライン説明会の実施につながっています(7名参加)。釧路公立大学はもともと「ボランティア単位」が存在し。「教育実習」に行く前にはこの単位をとっておく必要があるそうです(大学や教授ごとに異なる)。
一年を通じて実感したのは、「大学生不登校サポートネット北海道」のシステムが構築され、教育行政への周知、実績が積み重なれば北海道(特に中核都市から離れた郡部の地域)はもちろん、日本全国で役立てていけるものであるということです。学習支援の「教える側」と「教わる側」の双方が学び合えるコンセプトは教育機会の格差是正に有用だということを広めていきたいと考えています。
釧路エリアで実施した説明会の様子を掲載した「活動報告書」の一部
1年間の振り返り
「大学生不登校サポートネット北海道」の事業は順調にスタートしました。また、ベネッセこども基金さんに提示して頂いた、ファンドレイジング研修もとても学びになりました。今後、事業を継続していく上で組織基盤の強化が不可避であった私たちにとっては、一歩を踏み出す良いきっかけとなりました。研修後に遅ればせながら「ファンドレイジング会議」を3回ほど開催できたのは多少前進できた部分だと思います。
また、地域活動として毎年行っている「すくさぽ収穫祭」では売り上げを全額、豪雨災害のあった浦幌町へ寄付できたことは法人のメンバーの有用感に繋げることができたのではないかと感じています。
2年目に向けて
「大学生不登校サポートネット北海道」は2年目を迎え、継続性をいかに担保できるかがテーマとなります。早速、釧路公立大学においては学内のボランティア団体の説明会でお話させて頂く機会を得ました(新たに10名の学生登録がありました)。
また、組織基盤強化においては、①認定NPO法人格の取得、②ホームページのリニューアルの2点に取り組んでいます。さらに、団体の認知度を高めるために「うらほろマラソン」に出場して気運を盛り上げる取り組みも始めています。スタッフ育成も含めて大きなターニングポイントとなる1年です。
特定非営利活動法人 地域子育てネットすくさぽ
代表理事
大澤 浩介さん
北海道帯広市で16年間進学塾で講師をしていました。その経験から「経済的理由で学習機会に差が出ない様に」と思い、無料で対面学習支援を始めたのが、法人設立へ向かうきっかけとなりました。以後、不登校のこどもの支援のために教育行政と連携しながらオンラインを使った学習支援環境の整備に取り組んできました。また、発達障害のこどもたちへの取り組みとして、放課後等デイサービス事業を運営しています。さらに、この間個人事業として「オンライン家庭教師さざれいし」を開業し、不登校で学習が大幅に遅れているこども達への支援も行っています。