プログラム活用事例
防災 毎月の避難訓練にしまじろうの紙芝居を取り入れ、4・5歳児に読み聞かせ
高知県 馬路保育所
『絵がシンプルで見やすく、身を守るポーズもみんなで練習できました』
- 報告者
- 5歳児担当 島田先生
- 実施日時
- 2020年8月12日(水)
- 参加者
- 4・5歳児 6名
<目的>
毎月避難訓練を実施おり、地震や火災などの紙芝居を読んだり、実際に避難する訓練を行ったりしています。高知県は南海トラフ地震の発生リスクもあるため、保育所でもいろいろな時間帯での避難訓練を行いながら、子どもたちと自分の身を守るための練習をしています。
今年度、所長がベネッセこども基金の紙芝居の存在を知ったことがきっかけで、4・5歳児を対象として新たに教材として取り入れることになりました。全体での読み聞かせの前に、4・5歳児向けに事前に読み聞かせるために教材として使用しましたが、なじみのあるしまじろうのキャラクターに子どもたちもきっと引き寄せられていました。
<内容>
午睡前のゆったりした時間を利用して4・5歳児の子どもたちに読み聞かせを行いました。読み聞かせをしながら、大事な約束の場面では子どもたちに一緒に実践してもらえるよう呼びかけ、約束の言葉を復唱したり、動作を伴わせたりしながら進めました。紙芝居をしっかり見て、話もよく聞いてくれたので、頭を押さえて丸くなったり、口を押えたりすぐにできました。終了後、『なぜ頭を押さえるポーズがよいのか』『口を押えるのはなぜか』『そろりと歩くとなぜよいのか』などを子どもたちに聞き、ポーズをとる意味についても一緒に覚えることができました。
<感想>
児童
- 「あおにんじゃ」になって、割れたり落ちたりしているものをよく見ながらそろ~りそろ~りと歩くのがいいと思ったのでやってみたい。
- だんごむしの格好で、頭を守るやり方がよかった。だんごむしになってちゃんと頭を守りたい。
- 口を押えて黙って、ちゃんと先生の話を聞くのが大事だと思った。
教員
- わかりやすい紙芝居でなじみのあるキャラクターが出てくる話だったので、子どもたちが集中してよく見てくれました。イラストがシンプルなところもわかりやすく、見やすい秘訣なのだろうと感じました。紙芝居を見ながら動きを練習できる場面があり、子どもたちが実際に動きを確認できてよかったです。なぜそのような動きをするのか、意味合いも一緒に確認することで、子どもたちの意識も高まり、とっさの動作を身につけるよい経験となりました。