公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防災 デイサービス利用の児童の避難訓練が充実

香川県 特定非営利活動法人 手と手と手

子どもの安心・安全を守る活動

『視覚的な情報が理解しやすい特性の子どもにとって、最適な教材でした』

報告者
児童デイサービス ハンズ 管理者 大西様
実施日時
2020年9月12日(土)
参加者
小学生~高校生 9名、職員 7名

<目的>

年2回、火災訓練時に避難訓練と業者のかたを招いての消火器の使い方訓練などを行っています。昨今の自然災害の被害状況を見ると定期的な避難訓練の充実の必要性を痛感していました。デイサービスを利用している児童・生徒は言葉での指示よりも視覚的な情報の方が理解しやすいため、災害時のお約束等を視覚的にわかりやすく理解できるツールを探したところ、こちらの紙芝居を知り、利用することにしました。

<内容>

午前中の集団レクリエーション時に紙芝居の読み聞かせを行いました。言葉の指示だけでは理解しにくい特性のある児童も、紙芝居ならわかりやすく集中して聞いてくれました。また、キャラクターもかわいくて興味を引くことができました。

話が終わって、「こんな時はどうする?」「どう思った?」と聞くと、積極的に発言が出たのも大変良かったです。紙芝居で避難について知識や興味をもったうえで避難訓練を実施したので、訓練もスムーズに進み、ふざけたりする児童もいませんでした。大変有意義な活動になりました。

紙芝居の読み聞かせで視覚的に理解
地震が来たときにすぐにとるポーズを練習


その後の避難訓練がとてもスムーズにできました


<感想>

児童

  • 地震は怖いと思いました。地震のときはすぐ逃げるということしか考えていませんでした。お約束があることを知らなかったので勉強できてよかったです。
  • 「あおにんじゃ」がおもしろかったです。
  • 地震の時は慌てないでお母さんとのお約束をきちんと守ります。

教員

  • 年2回行っている火災時の避難訓練では、火災の怖さなどをうまく伝える教材がなく、本当の災害時に同じ動きができるか不安に思っていました。今回は紙芝居で地震の怖さや、地震がきたときに何を行わないといけないかをわかりやすく子ども達に伝えることができたので、その後の避難訓練もスムーズにできました。今後も定期的に教材を使った防災活動を行い、災害に備えたいと思います。


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