プログラム活用事例
防災 安心感のもてる紙芝居で、地震への心構えを
大阪府 宗教法人本眞寺 しおん大谷保育園
『今後も読んで伝えていきたい素敵な作品です。』
- 報告者
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2歳児クラス担当 西村先生
3~5歳児クラス担当 安田先生 - 実施日時
- 2020年9月1日(水)
- 参加者
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2歳児クラス 8名
3~5歳児クラス 29名
<目的>
防災の日に合わせて、毎年絵本やイラストを用いて「防災について」を学ぶ機会を持っていますが、今年はベネッセこども基金の紙芝居を使用して実施しました。いつも、防災についての絵本で子どもたちに分かりやすいものを探すのに苦労していますが、「しまじろう」が出てくるので子どもたちも楽しみにしてくれて、ちょうど良い教材でした。
<内容>
2歳児クラスでは、防災の意味を簡単に伝えた後に、紙芝居を読み聞かせしました。しまじろうが「ダンゴムシのポーズ」をしたときは、いつも園で行っているように子どもたちもポーズをまねて身を守る行動を取っていました。また、日ごろ地震の避難訓練の際に「地面が揺れたり、物が落ちたりするんだよ」と言葉で伝えていましたが、絵本のイラストを見てその意味が理解できたようで、けがをすることもあると学んでいました。
3~5歳児クラスでも、保育士が紙芝居を読み聞かせしました。親しみのあるキャラクターが登場することもあり、ふだんは集中して見ることが難しい子どもも、興味を持って見ていました。
子どもたち自身で考える場面が多数あったため、意欲的に発言してくれました。「地震って何で起こるの?」という疑問には、ホワイトボードにイラストを描きながら説明しました。読み終わったあとで保育士から「地震が起きたら?」と問いかけると、全員口をそろえて「あおにんじゃ!」と答えてくれました。
<感想>
児童
- しまじろうがあおにんじゃを教えてくれました。地震が来たら、いちばん大事な頭を守ります。(3~5歳児クラス)
教員
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2歳児には紙芝居の話が長くて集中できないかな、と思いながらも防災の日にぴったりの内容だったので使用しました。
しまじろうのお話ということもあり、興味津々で最後まで集中して話を聞けていました。この日から、遊びの中でも「地震だよー」と言って自らダンゴムシのポーズを取ったり、机の下に入って身を守ろうとする様子が見られ、紙芝居を読み聞かせてよかったと感じました。今後も読んで伝えていきたい素敵な作品だと思いました。(2歳児クラス担当) - 今まで防災の絵本で「お母さんが迎えに来る」という内容は見たことがなかったので、地震の怖さだけでなく「絶対におうちの人が迎えに来てくれる」という安心を同時に知らせることができて良かったです。保育士も、何が起こっても焦らず子どもたちに不安を与えない態度を保つことを心がけたいです。(3~5歳児クラス担当)
- 『降園後、自宅で「地震がきたよー」と言ってダンゴムシのポーズを教えてくれました』と、数名の保護者が連絡帳に書いてくれました。(2歳児クラス)
- 「地震がきたら、お母さん来てくれるもんね」と紙芝居でのお話を覚え、お母さんは必ず来てくれるという場面が印象に残っているようでした。(2歳児クラス)
保護者