プログラム活用事例
防災 二度の紙芝居読み聞かせで、地震のときの約束をしっかり理解
栃木県 日光市しばやま保育園
『忍者のイメージと、避難のイメージがうまく重なって、災害時の約束事を理解できました。』
- 報告者
- 年少・年中・年長児担任 福田先生、梅原先生、福田先生
- 実施日時
- 2020年年10月16日(金)
- 参加者
- 年少児17名、年中児13名、年長児17名
<目的>
ベネッセこども基金から案内のはがきが届いたのをきっかけに、避難訓練時のツールとして利用したいと思い申し込みました。月1回行っている避難訓練の前に紙芝居として読み聞かせをし、その後数日たってから再度確認のためにおさらいをしました。年長児クラスと年中児クラスは合同で、年少児クラスは単独で、それぞれ担任の保育士が指導しました。
<内容>
普段読み聞かせをするときと同様に、保育士が前に出て子どもたちは座って紙芝居を見ました。はじめて読むときにはゆっくりとていねいに「あおにんじゃ」の意味が伝わるように読むことを心がけました。読み終った後にもう一度子どもたちと「あ・お・にんじゃ」の意味について確認し、話し合いました。その後数日たってからもう一度紙芝居を読み、地震のときの約束について確認する機会にしました。
<感想>
児童
- あおにんじゃが出てきておもしろかったし、まねも上手にできました。
- 地震ってこわいなと思いました。ヘルメットをかぶったり、机にもぐったり、手で守ったりして頭を守っていたのがいいと思いました。
- 約束を覚えて、守ることが大切だと思いました。
教員
-
しまじろうや忍者のポーズが出てくる紙芝居で、新鮮さもあり、子どもたちはよく見ていました。普段から「おかしも」の約束について話したり、地震の時は頭を守ること、机に隠れることを伝えたりしているのですが、今回の「あおにんじゃ」の約束は、土地柄普段から忍者に親しんでいることもあってか、すぐに覚えました。
また、「忍者」のイメージが避難のイメージに重なってわかりやすかったようで、避難時に静かに行動したり、机の下でじっとしたりと、イメージができていました。実際に地震が起きたときは「あおにんじゃ」を合言葉に自分の身を守る術を身につけてほしいと思います。 - 子どもたちもよく知っているキャラクターのしまじろうの紙芝居だったので、最初から最後までよく見ていました。楽しみながら地震の怖さに対する理解を深め、「自分の身を守ること」を覚えていけるように今後も活用していきたいと思いました。