プログラム活用事例
防災 園の引渡し訓練の前後に紙芝居を活用
高知大学教育学部附属幼稚園
『避難訓練の前々日に一度読み聞かせしておいたことで、避難時の行動がしっかり覚えられました。』
- 実施日時
- 2021年10月1日(金)
- 参加者
- 全園児・保護者・教職員
<目的>
避難訓練・引渡し訓練の事前指導として紙芝居を活用することにしました。訓練のおもな目的としては、地震発生時に安全かつ迅速に行動すること、避難場所を確認すること、人数確認の体制を確保すること、園児・保護者・教職員がそれぞれ地震の際の引き渡し方法を身につけること、保護者がNTT伝言ダイヤルの使用方法に慣れることの5点としました。
<内容>
事前指導の内容として、地震の揺れから身を守るために「①低く、②頭を守り、③目を働かせる」ことを設定していました。ちょうど紙芝居の内容が指導したいことと合致していたので、活用することとしました。
年中児には、引渡し訓練の前々日に、各保育室で一度読み聞かせを行っておきました。
訓練当日には、園庭の中央に全園児が避難した後、第二避難場所として遊戯室に移動しました。その際に全園児に紙芝居が見えるよう、ステージに紙芝居台を構え、紙芝居を読みました。3歳児~5歳児なので、内容がわかるようゆっくり読んでいきました。
引渡し訓練中のため、紙芝居の途中で子どもたちに呼びかけたり、動作を一緒にやってみたりすることはしませんでしたが、どの園児も静かに最後まで聞いていました。途中、保護者の迎えが来た子どもから順次引渡しを行っていきました。
<感想>
児童
- しまじろうがお母さんに会えてよかった。(年中児)
教員
- 「にんじゃ」というキーワードが具体的で、子どもたちも避難時の行動についてイメージしやすいようでした。
- 事前の読み聞かせをしておいたことや、避難訓練の後に読み聞かせをしたことで、紙芝居の内容がより身近に感じられたようです。お話の長さもちょうどよく、覚えて実践に活かしやすいものでした。折に触れて今後も活用していきたいと思います。