公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防災 小規模園でも申し込みやすい紙芝居で、避難訓練に活用

三重県 松阪市立中原幼稚園

子どもの安心・安全を守る活動

『子どもたちだけでなく、教師側の心構えや訓練としても役立ちました。』

報告者
主任 寺田先生
実施日時
2021年10月8日(金)
参加者
年中児17名

<目的>

本来であれば、防災の日に合わせて9月の避難訓練の時に実施する予定でしたが、緊急事態宣言に伴う自粛期間となったため、通常保育が始まった10月の避難訓練時に実施しました。園全体での避難訓練の前にクラスでベネッセこども基金の紙芝居を使用して事前指導を行いました。
災害に関する紙芝居はセット購入が必要なものが多く、少人数の園では予算の関係上新しいものをこまめに購入することができないまま古い内容のものを使い続けていましたが、この紙芝居のことを知って使いやすそうだったので活用させていただこうと思いました。

<内容>

当日は、避難訓練の前であるということや、2学期の通常保育の始まりが1ヶ月遅れたというも踏まえて、避難訓練について再確認してから紙芝居を読み上げるようにしました。

保育士が前で紙芝居を読み聞かせ

紙芝居には子どもたちがよく知っているキャラクターが多く出てくるため、日頃集中しにくい幼児も興味を持って絵を見たり話を聞いたりする様子が見られました。

真剣にお話を聞く年中児たち

<感想>

児童

  • あおにんじゃは初めて聞きました。しまじろうの紙芝居と一緒に覚えたいです。
  • しまじろうの紙芝居でうれしかったです。

教員

  • 地震のときの合言葉は「おかしも」が主流で、「あおにんじゃ」は初めて伝えましたが、それぞれの言葉に照らし合わせて理解している様子が見られました。忍者は子どもたちが好きなので、浸透させていきたいと思います。
  • 現在も日本の各地で地震が起こっており、自分たちの地域で起こることも想定されます。本当に地震が起こったときに、子どもたちが訓練通りの動きができるかはわからず、パニックを起こす事も考えられます。避難訓練を行うことで幼児への注意喚起になるのはもちろんですが、教師があらゆる想定を行い、迅速に対応できるように備えたいと改めて感じました。今回、紙芝居は年中組で使用しましたが、今後は年長組や年少組でも活用していきたいと思います。

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