プログラム活用事例
防災 阪神・淡路大震災の起こった日に合わせて避難訓練を実施
学校法人 竹田学園茶山台幼稚園
『紙芝居を真剣に聞き、その後の避難訓練の行動がとても素早くなりました。』
- 報告者
- 主任 星川先生
- 実施日時
- 2022年1月17日(月)
- 参加者
- 3歳児~5歳児 340名
<目的>
本園は大阪堺市の泉北ニュータウンにある幼稚園です。毎月、火災、地震、不審者侵入などさまざまな場面を想定して避難訓練を行っています。1月には阪神・淡路大震災の起こった日に合わせて、地震を想定した訓練を行いました。今回ベネッセこども基金から防災紙芝居提供のご案内をいただき、指導に取り入れてみたいと思い、申し込みました。
<内容>
各クラスで紙芝居の読み聞かせを事前に行いました。「しまじろうだ!」と喜んでいた子ども達の表情が、お話を読み進めると真剣な表情になり集中して見ていました。
地震を想定した避難訓練の後に朝礼を行い、27年前に起こった阪神・淡路大震災について子どもに向けて話しました。
そして紙芝居で学んだ「あおにんじゃ」のお約束をみんなで再確認しました。「おうちで地震が起こったときはどこに隠れるのか、おうちの人に教えてもらってください」ということと、「『あおにんじゃ』のことをおうちの人に伝えてね」ということを伝えました。
<感想>
児童
- おうちでママに「あおにんじゃ」のことを教えてあげる。
- しまじろうの紙芝居を見たから、お約束を覚えたよ。
教員
-
「じしんのときのおやくそく」の紙芝居を読んで、物が壊れたり、割れる音がしたりすることに目を丸くし、真剣な表情で見ていた子ども達。「あおにんじゃ」のお約束「頭を隠す」「お口をチャックする」「にんじゃのように歩く」を、どれも一生懸命まねしていました。
その後の避難訓練では、紙芝居を事前に読んでいたこともあり、放送がかかるといつもより素早く反応して、おしゃべりをやめ、耳を澄まして言葉を聞いていました。そして「地震です」と聞くと、すぐにだんごむしポーズをしていました!紙芝居で伝えることで上手く子ども達の心に届き、子ども達も実践しやすかったのだろうなと思いました。
言葉などで伝えるだけでなく、避難訓練をして実践してみることの大切さも感じました。
園長先生
- 子どもから発信される「あおにんじゃ」を通じて家庭でも地震のお話をしてもらえることを期待しています。今年の阪神・淡路大震災の追悼の文字「忘」を私たちの胸にも刻みたいです。