プログラム活用事例
防災 紙芝居の後に避難訓練で実践
大阪府門真市 認定こども園 たちばな幼稚園
『紙芝居の内容を見て、2歳児から理解できそうだと思い、読み聞かせしました。みんな真剣に聞いていました。』
- 報告者
- 福田先生
- 実施日時
- 2023年2月16日(木)
- 参加者
- 0~5歳児128名
<目的>
毎月避難訓練を行っていますが、ベネッセこども基金より避難訓練の紙芝居の案内をいただき、いつもとは違う方法で防災・避難の関心を深められるのではないかと思い、紙芝居を活用することにしました。紙芝居の内容を検討し、2歳児から読み聞かせて理解できるのではないかと考え、2~5歳児が園のホールに集まり紙芝居を見た後で、実際に地震想定の避難訓練を行いました。
<内容>
2歳児~5歳児の子どもたちがホールに集合しました。しまじろうが地震のときのお約束を教えてくれるということでわくわくしています。
100人程度の子どもたちが集まったので、よく見えるように紙芝居の画像をデータ化してプロジェクタースクリーンに映し出して観てもらう形にしました。上演中は小さい子たちも集中して観ていました。
紙芝居の後は、「あおにんじゃ」の約束を確認しました。子どもたちからすぐに言葉が返ってきて、よく話を理解してくれていたことが伝わりました。
その後、保育室に戻って少し話をしてから地震発生の想定で0歳児~5歳児まで避難訓練を行いました。サイレン音を鳴らしましたがみんな落ち着いて、まずは机の下にダンゴムシポーズで隠れます。
揺れがおさまったというアナウンスが入り、自分たちで配られた防災ずきんをかぶりました。
紙芝居を観た直後ということもあって、「あおにんじゃ」の約束を思い浮かべ、慌てることなく落ち着いて避難することができました。
無事園庭に避難できました。担任が点呼をして全員が揃っているか確認します。
乳児クラスのお友達も無事避難できました。
点呼を終えたクラス担任は総数を確認する職員に報告します。
最後に係の職員が子どもたちに話をしました。これからも慌てずに今日のように上手に避難してね、と伝えました。
<感想>
教員
- 当園では、普段から地震や火事を想定した避難訓練を行っています。防災頭巾をかぶったり、年に1回消防署の方に協力頂いて実際に消防車を見たり話を聞いたりする中で、子どもたち共々職員も防災への意識を高めてきました。今回は、普段の避難訓練の前に再確認を兼ねて、紙芝居を読ませていただきました。子どもたちの多くが知っている、なじみのあるしまじろうの紙芝居だったので、どの子も真剣な表情で見入っていました。特に、避難はしたけれどみみりんがひざをケガした場面が印象的だったようです。自分たちにもそんなことが起こるかもしれない...と置き換えた子もいたようです。今後も定期的に紙芝居を活用しながら防災意識を高め、災害に備えていきたいと思います。 (幼児クラス担任)
- 最初は不思議そうにしていたり、怖がったりする様子もありましたが、手遊びがあったり、しまじろうが出てきたりしたので安心して集中して見ていました。紙芝居を観た後、内容が理解ができたようで、その後の避難訓練時にもあおにんじゃのように頭を押さえて守っていました。 (2歳児担任)
- 今回の避難訓練は、紙芝居が全員に見えるようにスクリーンに映し出したり、当園で使っている言葉に置き換えたりすることで子どもがイメージしやすいように工夫してみました。 (係の先生)