公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2024活動報告|母子支援センターをはじめ、数か所で学習支援の体制を構築

一般社団法人 UMEプロジェクト

経済的困難を抱えるこどもの学び支援

2年目の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。

2023年事業紹介 経済的困難を抱える母子施設のこどもたち(小学生~高校生)のための地元大学 と連携した支援ネットワークモデルの構築 2023活動報告|母子施設での学習・体験支援で、多様な大人とのつながりを創出できた

事業の目的 2024年度の取り組み 2024年度の取り組みの結果 1年間の振り返り 3年目に向けて

事業の目的

「こどもたちの可能性が、地域の未来を切り拓く」をビジョンに、こどもの学びを支え、自ら人生を切り拓き、豊かに生きていくことの出来る機会を創出し、すべてのこどもたちが、意欲と創造性を育める未来を目指して、様々な活動に挑戦しています。 本助成の事業では、3年間で市内の小学校区の母子寮のこどもたちの学習支援を構築することに取り組んでいます。

2024年度の取り組み

母子支援センターの小・中・高校生を対象に1人ひとりに応じた学習支援の在り方を構築するため、関連各所で情報の共有・課題整理を行った初年度に続き、2年目には学習支援体制(ロールモデル)の構築を行うことに取り組みました。 対面による学習支援のシフト制の構築、オンライン学習支援の強化を重点に「母子支援センター」のみならず、地域のほかの場所でも取り組みを展開して行うことをめざしました。

2024年度の取り組みの結果

母子支援センターでの学習支援は、シフト構築ができ計画通りの学習支援事業を行うことができました。あわせて児童養護施設での学習支援の体制構築も図ることができました。また市内への波及効果として新たな拠点での学習支援事業に繋げることができました。

2024年12月、クリスマス会を実施。新たな拠点となる「たかす学区」のこども達

1年間の振り返り

当初の計画通り、母子支援センターに加え児童養護施設での学習支援事業を行うことができたこと、また学校・団体・施設職員と三者間でのケース会議を進めるなど、困難を抱えるこどもたちへの学び支援の形を構築できたことに大きな成果を感じています。

1年目、2年目に主力となって学習支援に参画してくれた学生ボランティアさんたちの卒業式の様子

3年目に向けて

二年目から取り組んでいる市内での波及効果につながる組織基盤強化を進めることができているので、当初の計画に沿って学習支援事業の構築を図りたいと思っています。また、ひとり親家庭のこどもの専門分野である大学教授がアドバイザーとして連携頂けており、三年目にコンソーシアム組織設立を図る計画にしています。同時に、資金調達に向け企業への呼びかけなどの計画も進めており、助成終了後の持続について検討を重ねていきたいと思っています。 また、こどもたちの抱える困難さは経済的困難のみならず、不登校・発達障害など多岐にわたる困難であることを感じています。いずれは多様な困難に向けての学び支援につなげていきたいと思っています。

高須学区での学習支援風景

一般社団法人 UMEプロジェクト

代表

髙橋 真理子 さん

東京都で長年、学童保育の仕事に携わる。看護をきっかけに、故郷である広島県尾道市に滞在する中で、都会と地方都市の教育格差・経済格差を目の当たりにし、小学生を中心とした「空き家利活用の居場所」UMEプロジェクトを立ち上げる。
また、市内の小学校での授業アシスタントを勤める中で「経済的困難を抱える家庭のこどもたち」への学びの体験を作っていく活動に注力していきたいと活動をすすめる。

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