公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 夏休み前の対策をご紹介~ネット編vol.1~

活動報告まとめ

子どもの安心・安全を守る活動

毎年好評いただいている、ベネッセこども基金の「防災」「防犯」「ネット」の安全教育プログラム。最近の1年に寄せられた活動報告から、今回は「ネット」のプログラムを活用された様子や工夫をまとめてご紹介します。

増加傾向!ネットやゲームにまつわるトラブル 担任実施だからクラスの課題にピンポイント! 45分版と15分版の使いこなし技 カギを握る【家庭との連携】の工夫

増加傾向!ネットやゲームにまつわるトラブル

近年、スマートフォンやオンラインゲームを使用する小学生が増え、それにまつわる悩みやトラブルが多く聞かれるようになっています。

  • SNSで書いた何気ない一言がトラブルになった
  • ゲームをしすぎて夜更かししている

など、すでに困ったことになっているという事例もあれば、

  • 店の商品や雑誌の記事を撮影するのを、悪いことだと思っていなかった
  • 勝手に友達の写真や動画を送信・アップロードしている
  • ゲームで知らない人とやりとりすることに抵抗を感じない

といったケースのように、高学年の児童であっても認識の甘さが浮き彫りになることもあります。

担任実施だからクラスの課題にピンポイント!

「指導の必要性はひしひしと感じている。でも感染症の影響もあり、安全指導を外部講師に依頼するのも難しく、忙しい合間を縫っての授業準備は大変。最新のスマホ事情にもくわしくなくて...」 という先生方のお悩みもよく耳にします。

「スマートフォン・インターネット 安全教室」実施プログラムや「子どもの安全教室」 実施プログラムを実際に使った方からは

  • 「スライドに沿って授業が展開できるので、準備に時間をかけなくても大切なことをしっかり伝えられた」
  • 「話し合いのポイントがスライドに細かく書いてあり、授業がとても進めやすかった」
  • 「いろいろな事例の中でも、最近クラスで起きたトラブルを重点的に指導できて、担任が授業を実施した甲斐があった」

などの声をいただいています。

45分版と15分版の使いこなし技

教材プログラムには、45分版と15分版があります。
45分版を授業で活用したケースでは、

  • 学活の時間
  • 総合的な学習の時間
  • 道徳の時間

などにあてる例がよく見られます。
公開授業で扱い、保護者も参観する中で展開したという学校もありました。



15分版を授業で活用したケースでは、
  • 朝の会や帰りの会
  • 健康診断の待ち時間
  • 長期休み前の生活指導の時間

などのスキマ時間に、数あるテーマの中から児童が実際に困っているテーマにしぼって取り上げている学校が見られます。

カギを握る【家庭との連携】の工夫

児童が実際にスマホやゲームを使うのはおもに放課後の時間。児童への指導だけではなく、家庭との連携が不可欠です。「初めてのスマホ安心ガイドブック」には、スマホやゲームの使用に関して保護者にお願いしたいことをまとめたページや、家庭でのルールを決めて書き込めるページがありますが、各学校で様々な工夫をされているようです。

  • 授業で扱ったあと、ガイドブックを家庭に持ち帰ってもらい、保護者とルールを決めて再度学校に持ってきてもらった
  • 個人面談で保護者に内容を簡単に説明しながら一人ひとり手渡した
  • 保護者会でガイドブックの内容を説明し、保護者同士で話し合う時間をとった
  • 就学前説明会のときに、入学予定者の保護者に配布して説明した

また、これからの時期によく寄せられる使い方が、夏休み前の生活指導に活用したという例です。 児童の自由時間が増える夏休み前に行う安全指導として活用してみてはいかがでしょうか。

支援プログラムの詳細やお申し込みはこちらから。



こちらの「活用事例」もぜひ参考にしてみてください。
▼学習参観日に使用した例 新潟県 魚沼市立広神東小学校

▼15分間での指導例 岡山県 備前市立片上小学校

▼「コミュニケーション」に絞って展開した例 岡山県 備前市立片上小学校

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