公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2025活動報告|離島の生活困窮家庭のヤングケアラーの学習支援と生活支援事業

特定非営利法人 かごしまヤングケアラー支援ネットワーク(旧:こどもエンカレッジ・アート)

経済的困難を抱えるこどもの学び支援

3年目の助成期間を終え、活動の成果をご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。

2023年事業紹介 "負の連鎖"を防ぐ為、離島の生活困窮家庭のヤングケアラーの学習支援及び生活 支援事業
2023活動報告|困窮度増す離島のヤングケアラーの学習・生活支援を実施
2024活動報告|離島の生活困窮家庭のヤングケアラーの学習支援及び生活支援事業

事業の目的 事業の内容 事業の結果 事業の成果 課題および今後の展望 3年間の助成を振り返っての感想

事業の目的

3年間の総決算として、今回は離島でも比較的困窮度の高い与論島、喜界島、大島 本島の龍郷町で、支援を必要とするこどもたちに充実した学習支援を行うことを目的としました。
事業終了後の継続体制の構築にも力を入れ、特に学習支援を主体とする"こども 食堂"の開設・運営支援にも尽力しました。

山方理事長による学習支援の様子

事業の内容

    ①負の連鎖を防ぐための離島のヤングケアラーの学習支援(与論島、喜界島、奄美竜郷)
    ②ヤングケアラーの保護者の就労を容易にするための、資格習得の支援
    ③貧困家庭のこども(特にヤングケアラー)のために、学習支援の面から既存のこども食堂を支援
    *上記①②③を計画的に実施しました。

    FP技能士による生活設計講座の様子

事業の結果

①学習支援...与論島6名、喜界島7名、大島龍郷13名参加 本土進学校1名(合格)
②FP講座参加者...与論島10名、喜界島8名、龍郷町18名
 FP試験受験...5名(うち2名合格)
③こども食堂開設セミナー参加者...与論島2団体、喜界島2団体、龍郷町6団体。うち3団体がこども食堂開設。

本土最南端"与論島"で学習支援等の会場

事業の成果

3年間にわたり、鹿児島県最南端"与論島"から鹿児島県本土にいちばん近い屋久島、種子島まで、県内の各離島でヤングケアラーを対象にした学習支援活動を主に行ってきました。島内の高校へ進学する子が多く、希望する本土の高校への進学支援は少なかったですが、成績の向上においては成果が確認できました。保護者からの強い要望もあり、「生活力向上」や「FP技能士受験」にもチャレンジしました。

また、継続性を担保するため、"こども食堂"開設支援や運営支援にも力を入れ、地元の"こども食堂"での学習支援について、今後の道筋をつけました。

本土最南端"与論島"でこどもたちの食の支援を行っている"ワランピッチャ"

課題および今後の展望

本土からの支援には、時間、費用の面で無理があり、いかに行政を巻き込んでの支援 が必要かを痛感しました。地元の子育て支援のNPO法人を主体として、継続的に支援していく体制の基礎固めはできたと思います。

3年間の助成を振り返っての感想

県最南端与論島から沖永良部島、徳之島、奄美大島、喜界島、種子島、屋久島と、スタッフや学生ボランティア、地元NPOボランティア、学習支援ボランティアたちといっしょに走り回った3年間でした。企画を始めた頃はコロナ禍後で実施に不安ありましたが、ベネッセこども基金のスタッフの皆さんのサポートもあり、ヤングケアラーの存在が認知され、行政も支援策を施策に組み入れる等、明るさが見え、今後への期待も出てきました。今後も離島を訪問する中で進捗度をチェックし、ヤングケアラーという言葉がなくなるまで、頑張りたいと思います。

夏休み"こども未来塾"の様子

特定非営利法人かごしまヤングケアラー支援ネットワーク

理事長

山方博文 さん

大学卒業後、鹿児島県立の高校や聾学校の教諭として勤務。また、県や市・村の教育委員会事務局に勤め、国・県の青少年教育施設でも研鑽を積み、行政・学校では管理職も勤め、養護学校校長を最後に退職しました。
公職を退いてから、スポーツ競技団体の役員として、鹿児島マラソンの創設・実施や組織の健全・円滑な運営に尽力し、特に、コロナ禍における各種競技会の開催にあたっては、感染防止対策に意を用いて企画・運営に努めました。
令和3年度から、「こどもエンカレッジアート」のメンバーの一人として参加し、今年度理事長に選任され、主に学習支援部門の統括を担当します。更にヤングケアラーの支援に関する理解・啓発に取り組み、こどもたちの支援を行っていきたいという思いでいます。

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