プログラム活用事例
防災 9月1日「防災の日」にもぴったりな防災教材をご紹介~防災編vol.1~
活動報告まとめ
毎年好評いただいている、ベネッセこども基金の「防災」「防犯」「ネット」の安全教育プログラム。今回は、幼児への防災教育のポイントや、最近の1年に寄せられた活動報告からピックアップしてご紹介します。
子どもへの防災教育で大切なこととは? 地震のときに身を守る行動、子どもにどう教える? 地震のときの約束を、合言葉で覚える!
子どもへの防災教育で大切なこととは?
幼稚園や保育園、学校では、毎月避難訓練を行うなど継続的に防災教育を行っているところも多いかと思います。防災教育を行う際に大切なのは、
- どのような状況での訓練なのか、イメージをもたせること
- 約束事やとっさの行動をくり返し伝えていくこと
- 不安感や恐怖心を与えすぎないように配慮すること
などと言われています。いざ災害が起こったときに落ち着いて行動するためにも、継続的に訓練を行うことや、訓練によって安心してもらうことが重要だといえるでしょう。
地震のときに身を守る行動、子どもにどう教える?
地震の訓練では、発生時にすぐ自分の身を守る、揺れがおさまったら先生の指示をよく聞いて落ち着いて避難をする、状況によっては保護者の迎えが来るまで園や学校で待つ、などさまざまなことを伝える必要があります。しかし、低年齢の子どもへの訓練の場合、一度にいろいろなことを伝えても覚えきれず結局要点を忘れてしまったり、訓練が嫌になってしまったりすることもあるようです。
地震時の行動について子どもに伝えるときは、
- 要点をしぼって、簡潔に伝える
- 短くて覚えやすい合言葉やネーミングを使う
- 「約束を守れば大丈夫」という安心感でしめくくる
などがポイントで、くり返し継続的に伝えていき、体が覚えるまで練習するのがよいようです。
こちらの「活用事例」も参考にしてください。
地震のときの約束を合言葉で覚える!
紙芝居『じしんのときのおやくそく』では、地震が起きたときに取る行動の約束を「あおにんじゃ」と表現し、「あたまをかくす(だんごむしのポーズ)」、「お口にチャック」「にんじゃあるき(足元に気をつけて歩く)」など、短く、イメージしやすい表現で展開しているのが特長です。
紙芝居を活用した多くの園から、
- 子どもがすぐに約束を覚えてくれた
- 「だんごむしのポーズ」と言うと、とっさに頭をかくすことができるようになった
など、楽しみながら約束事を身につけている様子が伺えます。
視覚的にイメージしやすいので0~2歳児向けの指導にも活用してくださっているようです。
こちらの「活用事例」も参考にしてください。
0~2歳児にも、地震の約束事を伝えることができました:おろしまち保育所
幼児教材で人気のキャラクターが出てくる紙芝居のため、幼稚園や保育園、認定こども園などで多く活用されている教材ですが、特別支援学校やろう学校、放課後デイサービスなどでも活用されています。
デイサービス利用の自動の避難訓練が充実:特定非営利活動法人 手と手と手
誰にとってもわかりやすい教材になっているので、ぜひ「防災の日」の防災指導にお役立てください。